...お前はこの醜い女たらしの夢から脱却する日の一日も早く來らむことを祈る心持にもならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分は山に遁れても完全に社會を脱却することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「己れ」の狹苦しさを脱却することは決して空想に止らないであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...猶この心持の煩ひから脱却することが出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...制限を脱却すること益(ますます)著るしく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...故に精神能力の側から出発すれば主客の対立を脱却することは出来ない****...
戸坂潤 「科学方法論」
...擬人化から脱却するということが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...私心を脱却することができなかっただけに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敗戦後の萎縮した気持から脱却するには...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...したがって文芸の中(うち)でも道徳の意味を帯びた倫理的の臭味(くさみ)を脱却する事のできない文芸上の述作についてのお話と云ってもよし...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...我等はすべての因襲から脱却すること...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...旧物を脱却すること能わざる者なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...第一に「新言語新材料を入るるべからず」という従来の規定を脱却するあたわざりしに因(よ)る...
正岡子規 「曙覧の歌」
...濫読はそれから脱却するための濫読であることによって意味を有するのである...
三木清 「如何に読書すべきか」
...この状態を脱却するためには...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そのために「最近の文章論の要求は」「自然主義的な文章をいかにして脱却するかというところに根本的な出発点をおかれ」ていると説かれているのである...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...脱却する気分であるらしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全然現実から脱却する事は出来ない...
夢野久作 「能とは何か」
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