...これより一の心状を脱離せしむる事これなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...学生達が無雑作に帽子を脱いでそこらにおつぽり出してゐるのを見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...」若い学生は帽子を脱いで丁寧にお辞儀をした...
薄田泣菫 「茶話」
...そんな借り物を脱ぎすてて...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それにも拘らずモナドは遂に個別化原理からの制約を脱却することが出来ない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この連中を脱退させて了ったのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...文献学というものが軌道を脱線すると文化にとってどんなに有害であるかということを指摘論証しようという思想だが...
戸坂潤 「読書法」
...彼はワイシャツを脱ごうとして...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...靴は引つ張つても引つ張つても脱がれぬので...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...まだ奥さんとお嬢さんの晴着(はれぎ)が脱ぎ棄(す)てられたまま...
夏目漱石 「こころ」
...仕事着を彼から脱がせることは最大の急務であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ことによるとその蛇の奴がそのとき丁度僕の頭上で脱皮したのかも知れない...
堀辰雄 「山日記 その一」
...囚人の一人が私の車に隠れて脱出しましたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...さう云つて羽織を脱いだりした...
牧野信一 「鏡地獄」
...外套(とんび)を脱いで...
牧野信一 「露路の友」
...精神がこの状態を脱して自己の自由の意識に移つてゆく段階...
三木清 「歴史哲學」
...虚脱したように溜息をつき...
山本周五郎 「めおと蝶」
...併(しか)し最後にトウトウその手袋を脱がされた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
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