「脱」の意味
抜け出すこと
小説での「脱」の使い方
...葉子があつらえておいた仕立ておろしの衣類を着かえているとそこに女将(おかみ)も来合わせて脱ぎ返しの世話を見た...
有島武郎 「或る女」
...男がぐっしょり湿った兵隊の古長靴(ふるながぐつ)を脱ぐのを待って...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...彼等は帽子を脱いで階段に置き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...下駄を脱ぐのももどかしく...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...彼は法服を脱いでいたが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...未だ苦を脱し得ぬのである樣にも思はるゝが...
朝永三十郎 「學究漫録」
...着物を脱ぐとはじめてその筋肉の美観が現われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪し気ながら、紋付を脱いで、色直しということになります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そこに立っちゃ暗いよ」大肌脱いで桶の仕上げをしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の部屋の前を駈脱(かけぬ)けて台所へ逃込む...
二葉亭四迷 「平凡」
...本を閉ぢて法服(はふふく)を脱ぐがいゝ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...衣服を脱ぐ気力もなくベッドに入り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...三月六日前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が...
牧野信一 「冬の風鈴」
...二度ばかり脱走してね...
三好十郎 「胎内」
...中にはかなりに高度な夢遊病を起す人もあるらしいのですが……現にこの病院を夜中に脱(ぬ)け出して...
夢野久作 「一足お先に」
...時間がどこかで急に脱れ...
横光利一 「旅愁」
...自身、具足を脱いで、衣冠を着ける遑(いとま)なくば、他に神官も居られように、なぜそれらの者にさせないか」咎(とが)めると、千秋季忠は、にこと笑って、「今のおことばは柴田殿か...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間を離脱した血の奪いあいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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