...脱船(だっせん)したい一心で...
海野十三 「火薬船」
...脱獄したと思ったら...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...その春(昭和八年)日本が国際連盟を脱退(だったい)して...
壺井栄 「二十四の瞳」
...離脱せねばならぬように強圧されている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...見る意味の日常性より脱すること...
中井正一 「絵画の不安」
...「したがって拘泥を解脱するには二つの方法がある...
夏目漱石 「野分」
...それにあのお内儀が――」「綺麗だから一と肌脱いでくれは厭(いや)だよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで僕は地獄から脱走した男だったのだろうか...
原民喜 「鎮魂歌」
...あはや没落に瀕した時に偶然にも七世の手で脱殻が拾はれると間もなく...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...或は「同九年」の三字を脱してゐるかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いな彼らが非常な困難の末にようやく或る君主の束縛を脱しえたその時でさえも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...庭の沓脱(くつぬ)ぎ石の上に木犀(もくせい)の枝の剪(き)ったのが捨ててあり...
山本周五郎 「山彦乙女」
...靴を脱いで、私はスッカリ眼が冴えたままベットの上に長くなった...
夢野久作 「冥土行進曲」
...勇もいやしない脱け跡で...
横光利一 「旅愁」
...脱兎の如く身を跳ばしてから...
吉川英治 「江戸三国志」
...その著書「啓廸集(けいてきしゅう)」を脱稿(だっこう)したのは天正二年のことである...
吉川英治 「新書太閤記」
...衣桁(いこう)に脱ぎすててあるふだん着の紅絹裏(もみうら)を見ても焦々(いらいら)する...
吉川英治 「松のや露八」
...もう日も(かげ)った山蔭の渓ばたの風を恐れながらも着物を脱いで石の上に置き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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