...あらゆる意味に於いて生活の矛盾を脱却することは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...十二)これらの確信が余の心中(しんちゅう)に定まりたればこそ余は意を決して余の祖先伝来の習慣と宗教とを脱し新宗教に入(い)りしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...脱獄することはできない仕事だ...
海野十三 「超人間X号」
...この気持はやがて病苦の解脱でもあるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...からの必然的な脱化であったのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そして脱皮の後、日本の相貌は変るであろう...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...彼らは長くそれから脱し得なかったであろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女が着物を脱いだ時...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...脱線ぶりとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...今終戦後国民の多数が浅間しい争いと救われない虚脱状態とに陥っている際に...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...気の毒そうに外套を脱がせてくれたり...
夏目漱石 「こころ」
...ここでございました」源吉は狭い庭の沓脱(くつぬぎ)の上を指しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真に脱兎(だっと)の如く飛び出してしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全感覚が脱落し阿片でも飲んだように...
久生十蘭 「南極記」
...〇〇〇だけ脱漏していると仮定すれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...眼鏡拭きを持って玄関へ行くと沓脱ぎの上へ向うむきにステッキを突いて立っていた父は履物か何かのことで女中の福に小言を云うていたが...
矢田津世子 「父」
...脱いだ物をたたんでいたおいちが...
山本周五郎 「つばくろ」
...脱兎(だっと)みたいに跳ね起きた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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