...罪深き悪習慣から脱却すべき永遠の努力とより以外には絶対にない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...猶身を脱せんとして爭へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...あいつの脱獄をふせがねばなりません...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...その春(昭和八年)日本が国際連盟を脱退(だったい)して...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかも私は着物を脱いで寢床の中に横たはつてゐるのに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...右の目の格好を一生懸命にかいてだいたいよくなったと思って少し離れて見るとその目だけが顔とは独立に横に脱線したりつり上がりねじれなどした...
寺田寅彦 「自画像」
...お作はこんもりした杜松(ひば)の陰を脱けて...
徳田秋声 「新世帯」
...着ていた袷を脱ぎ捨てると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...羽仁兄も丁度来られたので至急脱稿方依頼しておきました...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...前歯の二本脱けた間から...
二葉亭四迷 「平凡」
...いわゆる古い殻を脱がないのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...どうしても僕は小供の時分から今に至るまで唯物説の傾向を脱せぬと見える」と僕は答えた...
正岡子規 「病牀苦語」
...北条の喜平の息のかかっている親方衆の所で草鞋を脱ぐのだけはよしにしてくんなよ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...柏軒も亦これに侵されて頭髪が皆脱したさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そうした脱俗的なピクニック気分を起すのは...
夢野久作 「狂人は笑う」
...危地を脱して行った家康は...
吉川英治 「新書太閤記」
...御所を脱けだした鈴虫の局(つぼね)であった...
吉川英治 「親鸞」
...私はともすればそういう人の長所や苦しみや努力を見脱してしまう...
和辻哲郎 「転向」
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