...保吉(やすきち)は未(いま)だに食物(しょくもつ)の色彩――脯(からすみ)だの焼海苔(やきのり)だの酢蠣(すがき)だの辣薑(らっきょう)だのの色彩を愛している...
芥川龍之介 「少年」
...三月には麦の祭と称し、酒香酢脯を薦む...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...六月には稲の祭と称し)酒香酢脯を薦む...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...酒香酢脯※餅を具へて以て...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...独り怪しむかの天台の二女、果して如何なる者なれば、途に迷える劉阮を誘惑し、単に邀えて、之を我家に容るるのみならず、之に羊脯を与え、之に牛肉を食わしめ、之を閨房に導き、之と春宵の戯を為し、以て神仙の名を汚さんとするか...
高木敏雄 「比較神話学」
...劉晨阮璧入二天台一採レ薬、不レ得レ返経二十三日一飢遥望二山上有二桃樹一、(中略)二数枝一飢止体充欲二下レ山以レ杯取一レ水見二蕪青葉流下一、甚蘇妍、復有二一杯流下一、有二胡麻飯一、焉、乃相謂曰、此近レ人矣、遂渡レ江出二一大渓一、渓邊有二二女子一、色甚美、見二二人持一レ盃笑曰、劉阮二郎、捉二向杯一、求、劉阮驚、二女遂忻然如二旧識一、曰来何晩耶、因邀還レ家、西壁東壁、各有二絳羅帳一、帳角懸レ鈴、上有二金銀一交錯、各有二数侍婢一、使レ令、其饌有二胡麻飯一、山羊脯牛肉、其美、食畢行レ酒俄有二群女一、持二桃子一笑曰、賀二汝婿来一、酒酣作レ楽夜後各就二一帳一宿、婉態殊絶、至二十日一求レ還、苦留半年、気候草木、常是春時、百鳥啼鳴、更懐レ故郷、帰思甚苦、女遂相送示二帰路一郷邑零落、已十世矣、浦島の玉匣箱は、長生不老の呪力を籠めたるものにして、こは呪力信仰の説話に見えたる一例として、観察す可き者なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...それに脯(からすみ)のようなものを小皿に入れてつけてあった...
田中貢太郎 「馬の顔」
...喫(た)べられない」元振は腰に付けていた糧食(べんとう)の鹿の脯を出した...
田中貢太郎 「殺神記」
...鹿の脯でございます」元振は剣を抜いてその脯を一きれ切って左の手でさしだした...
田中貢太郎 「殺神記」
...脯を載せた元振の手は邪神の手首に纏(まつ)わり着いた...
田中貢太郎 「殺神記」
...つかまえて脯※(しおから)にしろ」「つかまえろ...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...かつて捕えてこれを脯(ほ)す...
南方熊楠 「十二支考」
...黄神甘露を飲み※※(きょきょ)の脯(ほじし)を食うという...
南方熊楠 「十二支考」
...鹿脯(ろくほ)を供えて我を祭り...
南方熊楠 「十二支考」
...火急に酒脯銭財を郊に致(いた)し...
南方熊楠 「十二支考」
...鹿の脯(ほじし)を携えて...
吉川英治 「三国志」
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