...自分の左脚が細く細くなり...
石川欣一 「比島投降記」
...そのゴム毬みたいにふつくりふくらんだ桃いろの脚にはうぶ毛が薄く生えそろひ...
太宰治 「陰火」
...画面を這(は)う日脚と光線のあやとが...
谷譲次 「踊る地平線」
...隻脚(せききゃく)の青年は何か一言きわめてそっけない返事をしたまま...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...ゼプュロスと脚神速のノトスとの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脚絆(きゃはん)甲掛けに両掛けの旅客でも草鞋(わらじ)をぬいでいそうな広い土間が上がり口に取ってあったりして...
徳田秋声 「縮図」
...唯物論的な人生観に立脚して...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...脚絆(きゃはん)...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...細引で最初に自分の脚を縛り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...科学や叙事詩の立脚する客観主義とは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...「どうした?」「脚の筋が痛いの」「急に起きたからだらう……」「罰があたつたのかしら?」私は冗談を云つた...
林芙美子 「あひびき」
...脚を踏みかえただけで...
久生十蘭 「西林図」
...「何ツくそ!」彼も仰山な掛声をして故意に荒ツぽく脚を踏み鳴らした...
牧野信一 「眠い一日」
...濃い鳶色のあらわな脚と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...四本の脚はゆっくりゆっくり...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...その兄から急飛脚の手紙が来て...
山本周五郎 「風流太平記」
...忽ち両脚を踏みはだけて...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...そんな機会を利して他を失脚させようなどという気は毛頭持っていなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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