...船脚を曳(ひ)いたように見える...
泉鏡花 「絵本の春」
...あらぬ男の脚を枕にするなど...
大町桂月 「房州紀行」
...陛下のみ脚もとに褶伏しつつ」と代表全員の膝まずくとともに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「脚は何処から切ったのん」三人は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...猫の脚あとが此処彼処に点々とする...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あれはやきいもや(柳井田所見)・みんな働らく雲雀のうた・水音の藪椿もう落ちてゐる・枯草の日向の脚がぽこ/\あるく・咲いてここにも梅の木があつた・朝月夜...
種田山頭火 「其中日記」
...ろくでなしは力を振り絞って脚を動かし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...脹(ふく)ら脛(はぎ)のだぶだぶした脚を投げ出して...
徳田秋声 「足迹」
...一本の蜥蜴の脚を...
富永太郎 「遺産分配書」
...婦長さんは脚をしらべていたが...
永井隆 「長崎の鐘」
...浪のなかにある彼の片脚に...
中村地平 「悪夢」
...真っ先に進んで行く真名古の肩がちょっとその脚に触れると...
久生十蘭 「魔都」
...これ迄日本人は米をたべすぎて胃カク張になったり脚気になったり頭脳鈍重になったりしていたという人もあるけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或はその脚色に失望し...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...自分の脚とは思えないほど太いものが繃帯(ほうたい)されて立て膝に置かれている...
吉川英治 「黒田如水」
...黙々と馬の背に揺られながら脚下に近づいて来る四日市の宿場の屋根を眺め...
吉川英治 「宮本武蔵」
...脚の迅(はや)い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すると其處の友人の許に沼津の留守宅から子供が脚に怪我をして入院してゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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