...充ち満ちた構内に澪標(みおつくし)のごとく千鳥脚を押据えて憚(はば)からぬ高話...
泉鏡花 「婦系図」
...それが浴衣(ゆかた)がけに草鞋(わらじ)脚半(きやはん)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...とりわけ廉(やす)い俸給で脚を括(くゝ)られてゐる下級吏員が苦しい...
薄田泣菫 「茶話」
...それから脚本一冊の売価(うりね)が三法として三万部で...
薄田泣菫 「茶話」
...』248 IV259.しか陳ずれば脚迅きオイリュウスの子アイアース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「みみずのたはこと」は著者が年四十にして初めてしかと大地に脚を立てた最初の生活記録です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...氏が其哲學上の汎神論の立脚地よりして...
朝永三十郎 「學究漫録」
...これはまだ日脚(ひあし)の高いせいばかりではあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...草鞋も脚絆もとつて危ぶみながら徒渉して見ると水は漸く膝のあたりまでしかなかつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...畳の上に火照(ほて)つた脚を投げ出したりしてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...片脚だけで寂然(せきぜん)と立っていた...
久生十蘭 「西林図」
...汪克児(オングル)(人の脚の間から顔を出して)大将! あっしを忘れるってのあねえぜ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...脚なんかに触られたら妾ゾツとしてしまふわ...
牧野信一 「女優」
...急に脚の先から水がおし寄せて來るやうに冷え込んで來て...
牧野信一 「痴日」
...私の両脚は感覚を失つた...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...明治廿六年の夏から秋へかけて奥羽(おうう)行脚を試みた時に...
正岡子規 「くだもの」
...脚を投げ出すようにして歩いている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...私たちが脱脚せねばならぬと思うそのものを...
柳宗悦 「民藝四十年」
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