...家の脇玄関から入ってください...
...脇玄関に掃除機を置いておいたので、取りに行ってくれる? ...
...この家には正面玄関と脇玄関があるんだ...
...脇玄関には花が飾られていて、とっても可愛い...
...脇玄関には靴箱があるから、そこに靴を置いてね...
...脇玄関から垣のぞきをしている石田氏に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...こいつで、見当をつけねえ限り、他所(よそ)さまの金蔵になんぞ、手がつけられるもんじゃござんせん」金網行灯(かなあみあんどん)がぼんやり照らしている、脇玄関で、彼等が、こんなことをいい合っている頃、土部三斎は、奥まった蔵座敷で、黒塗り朱塗り、堆朱彫(ついしゅぼり)、桐柾(きりまさ)――その他さまざまの、什器(じゅうき)を入れた箱類を、前後左右に置き並べて坐っていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...脇玄関まで罷(まか)り出て居ります」「何に? 平馬が?」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...導かれながら、彼女は、思い出さずにはいられない――道場が、まだ建てかけで、板構えのあったころその物蔭で、三斎屋敷闖入(ちんにゅう)を決心、がに股のちび助、吉公に打ちあけて、諫(いさ)めるのを振り切って、忍び込んだのだったが、その晩、あの雪之丞に見咎(みとが)められ、それがきっかけで、思わぬ成りゆきになったことを――平馬が、道場、脇玄関の戸を、引きあけて、「戻ったぞ」と、いうと、妙に角張った顔の内弟子が、寝ぼけごえで、すぐ次の部屋から出て来て、「お帰りなされまし」と、無器用に、手を突いたが、うしろに、すんなりたたずんだ、お初をみとめて、いぶかしげだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...火を貸して下せえな」「何をこやつ!」先程から、威光を損なわれたように、じりじりしていた家来が、いきり立ったとき、脇玄関の方から、廻って来た、一人の人影...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうも、おとり込みのところを、とんだお邪魔をいたしやした」持っていた杯をガラリと捨てた闇太郎、あっけに取られている侍をあとにのこして、まるで自分のうちを歩くような勝手なかたちで、脇玄関に出ると、揃えてあった下駄を突ッかけて、そのまま、屋敷の外へ出てしまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...去定と登は脇玄関からあがっていった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「脇玄関の中へ燕が巣をかけましたの...
山本周五郎 「つばくろ」
...燕が脇玄関に巣をかけた日から...
山本周五郎 「つばくろ」
...老僕の案内で脇玄関へまわった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...脇玄関のすぐ次にあった...
山本周五郎 「花も刀も」
...自分で脇玄関まで出迎え「客膳を頼むぞ」と少年に命じていっしょに部屋へ戻った...
山本周五郎 「花も刀も」
...番士が脇玄関へ案内し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...左り側の脇玄関から...
吉川英治 「大岡越前」
...脇玄関をあがり、そこの役部屋を、そっと覗くと、まだ起きて、何かの吟味書(ぎんみがき)を調べていた小林勘蔵がふり顧(かえ)った...
吉川英治 「大岡越前」
...脇玄関の戸ぶくろにぶすりと突ッ立った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...脇玄関から門の外へ駈けて行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこは十分、御自重していただかぬと」大玄関にも、脇玄関にも、遠来の客のわらじで満ちていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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