...「狼」は大尉の脇の下をくぐって...
海野十三 「空襲葬送曲」
...脇の下から斜(はす)に肩へ掛けても犇々(ひしひし)と搦んだ恐ろしい性(しょう)の悪い藻で有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...左の脇の下へ這入(はい)って行くのが見える...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...脇の下に敷いていた布団(ふとん)に気が注(つ)いてそれを持って膳の前へ往った...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...兩手を上げて後頭部をさゝへた脇の下から兩乳(りやうちゝ)のふくらみが...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...その袖口(そでぐち)からどうかすると脇の下まで見え透(す)きそうになるのを...
永井荷風 「深川の唄」
...振袖の脇の下から手を出して合掌しながら語り出したので...
中里介山 「大菩薩峠」
...十余人の舞子部隊に命令一下すると、「くすぐり合い」の乱闘がはじまったのは――甲は乙、乙は甲の、丙は丁の、咽喉の下、脇の下、こめかみ、足のひら、全身のドコと嫌わずくすぐって、くすぐって、くすぐり立てる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一刀を左脇の下に置き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さうして隆造の腕を脇の下へ抱へてグン/\と歩いて行くのであつた...
牧野信一 「白明」
...脇の下までが別々の感じをもとめ...
室生犀星 「玉章」
...頭からかぶって脇の下で締めつけてから...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...脇の下にかくして...
山川方夫 「歪んだ窓」
...コレ……コレ……」と云ううちにお花の両脇の下に手を入れて軽々と抱き上げた...
夢野久作 「笑う唖女」
...うつつなお米の腕を脇の下へ抑えたまま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...木村丈八郎の腕を、自分の脇の下へ、かたく抱きこみながら、「さ...
吉川英治 「無宿人国記」
...体温計を習慣的に脇の下に挟んだ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...額や脇の下には気味の悪い生汗が浮んで来た...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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