...……信也氏は脇の下をすくめて...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...二人に脇の下を抱(かか)えられながら...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...脇の下に冷汗を流しながら...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...脇の下から斜(はす)に肩へ掛けても犇々(ひしひし)と搦んだ恐ろしい性(しょう)の悪い藻で有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...最初が大仏の膝の処で、次は脇の下、印を結んでいる手の上に人間が出られるようになる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「別段熱もありませんね」と医者は脇の下から体温計を抜き取った...
橘外男 「葛根湯」
...二斤(きん)ほど買ったパンは焼いたばかりのものと見えて家へ帰るまで抱えた脇の下から手の先までをほかほかと好い工合に暖めてくれた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...あの子供は跛足(びっこ)だね」それは撞木杖(しゅもくづえ)を左の脇の下にあてがって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな事があったって私は、ここを動かない」「とんでもない、お嬢様があの文五郎の野郎と祝言すると、三日経たないうちに旦那様が殺されますぜ」「えッ」「妙な男が私にそう教えたが、どうも、こいつは図星のようだ」「それでも、私は父上様を見捨てる気にはなれない」「弱ったなア」殺され半蔵も、脇の下で、縛られたまま藻掻(もが)く娘を持て余すともなく、しばらく立ち止りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脇の下からツイと背後(うしろ)に抜けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一刀を左脇の下におき...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んとも言へない不氣味なところがございます」「不氣味といふと」「脇の下を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厚めの黒外套と頭巾(ずきん)を一式選ぶや、小さくたたみ、脇の下に隠した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...」閑吉が大二郎の脇の下から...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...脇の下にかくして...
山川方夫 「歪んだ窓」
...いよいよ強く脇の下へ抱きこんで...
吉川英治 「大岡越前」
...木村丈八郎の腕を、自分の脇の下へ、かたく抱きこみながら、「さ...
吉川英治 「無宿人国記」
...いきなり脇の下に体温計を突込み...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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