...帆村はピストルを構えてカーテンの脇からぬっと入ったものの...
海野十三 「千早館の迷路」
...婢(じょちゅう)が客を玄関脇から伴(つ)れて来たところであった...
田中貢太郎 「春心」
...ふらふらしないよう私が脇から支えなくてはなりません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...彼女の両脇から手をまわして...
豊島与志雄 「女客一週間」
...脇から誰かが割り込んで来ても黙許してしまう場合は...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...脇から見たら、正しくカンニングを発見された図であるが、今日は、何も試験日ではない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私の肩の脇からテルヨの眼が凜と光つて水鏡に映つてゐるのを見たが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...疲れて休んでゐるのかと脇からは見えるだけで...
牧野信一 「沼辺より」
...上衣をぬいだワイシャツの脇から背が風で白くふくらんだ...
「鏡の中の月」
...「どうぞ先にめしあがっていて下さいと仰しゃってました」そして膳の脇から燗徳利を取って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「手提ならここにありますよ」火鉢の脇から手提を取って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...京の田丸屋で染めさしたのよ」「あたしのは裾模様よ」と姉のおきみが二人の脇から云った...
山本周五郎 「さぶ」
...ちゃん」と良吉は流しの脇からたわしと磨き砂の箱を取りながら云った...
山本周五郎 「ちゃん」
...――」万三郎が脇から覗(のぞ)いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...脇から眺めていた...
山本周五郎 「夕靄の中」
...門を入って左へ観音さまの堂脇から淡島の付近一帯...
山本笑月 「明治世相百話」
...鎧(よろい)の両脇から掻い抱くようにして...
吉川英治 「新書太閤記」
...さあ、逃げよう」武蔵はいって、新蔵の体を、小脇から下ろし、ためらう彼を促(うなが)して、なおも彼方へいそぎ出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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