...併し自然には自分の弱い神經を痛ましめて迄も勞つてやらなければならぬ程の脆さがない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...涙脆さうにイイスタアの卵を飾つたりするといふのは...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...自分の弱さや脆さを感ずるだけでした...
豊島与志雄 「食慾」
...この低い白い脆さうな天井...
原民喜 「魔のひととき」
...僕たちが生きている世界の脆さ...
原民喜 「夢と人生」
...そして如何にも脆さうである...
平出修 「公判」
...いかにも脆さうに...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...いかにも脆さうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...」父を喪つて以来稍ともすれば子供ツぽい感情の脆さを現したがる純吉に...
牧野信一 「蝉」
...あらいざらい弱さ脆さを吐きだしてしまったあとの...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いかにも脆さうな人が多い...
吉川英治 「折々の記」
...不徳にして眞の背光がない脆さを感じるからであつて...
吉川英治 「折々の記」
...美しいものの脆さを具象化したような英雄の物語もある...
和辻哲郎 「鎖国」
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