...結局この記者君は「犬養の原稿の幻影に脅える自民党」とかいう記事を発表したそうだ...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...「誰も外(ほか)に居ないのか」宇治は何か脅えるような気持にそそられ...
梅崎春生 「日の果て」
...二人は、不思議な力に、脅えるような、気持になってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...いざとなると言ひそびれるか脅えるかして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忽ち僕はあの鍬で脳天を叩き割られてゐる自分に脅える...
原民喜 「飢ゑ」
...太古の闇のなかで脅える原始人の感覚が彼には分るような気がした...
原民喜 「死のなかの風景」
...と嫂は脅えるのであつた...
原民喜 「小さな村」
...姉の眼のなかには深淵に脅えるものと憧れるものとが混りあつてゐたやうだ...
原民喜 「火の子供」
...恐れることも脅えることもないのだ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...脅えることなんかない...
久生十蘭 「ノア」
...ごった返す荷物に腰を下ろし馬の首を抱いて泣き濡れてゐるであらうおまへ枯れた田地と失業に脅える工場を後に残して一枚の召集状でむりやりに×××(10)行かれるおまへらにとって...
槇村浩 「出征」
...自動車の中で女たちの悲鳴を揚げて脅える声が入り交って聞えて来た...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...牛若は泣き脅えるし...
吉川英治 「源頼朝」
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