...よく私の筆胼胝(だこ)が笑い話になりましたものです...
上村松園 「想い出」
...胼(ひゞ)あかぎれ霜傷(しもやけ)の妙薬鶴の脂...
内田魯庵 「貧書生」
...脂でさへあれば胼あかぎれには確に効く...
内田魯庵 「貧書生」
...胼胝(たこ)がなかったりして...
大阪圭吉 「三狂人」
...やっぱり風間老人のてのひらにも胼胝(たこ)は出来ていなかったと見えて...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ソレガトウダンスノ胼胝ノオ蔭デスッカリ穢クナッチャッタンデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...胼胝ナンカアリャシナイジャナイカ」「モットヨク触ッテ見テヨ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...胼胝(たこ)の出来た手で...
徳田秋声 「縮図」
...足の蹠の胼胝(たこ)を丹念に鋏で切り取るのだ...
豊島与志雄 「公孫樹」
...五十銭銀貨大の胼胝を薄く切り取ったものだから...
豊島与志雄 「公孫樹」
...武士の家に生れたその身は子供の時から耳に胼胝(たこ)のできるほどいい聞かされた武士の心得武士の道...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...粘土板と擦(す)れ合って固い胼胝(たこ)が出来ている...
中島敦 「文字禍」
...比丘尼の手を見たか」「手がどうかなっていましたか」「手に筬胼胝(おさだこ)ができている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一部、一馬克(マルク)貨幣大の癒著を起し、胼胝状になり、顱頂骨の対応部は薄紙状に薄痩す...
久生十蘭 「泡沫の記」
...胼胝(たこ)の出来た手が鳴る...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...胼胝治療者(うおのめなおし)だのの住宅や仕事場などを通りすぎて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...魂断足胼胝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そんな不平は到る処耳に胼胝(たこ)である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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