...胼(ひゞ)あかぎれ霜傷(しもやけ)の妙薬鶴の脂...
内田魯庵 「貧書生」
...どうやら大きな胼胝(たこ)らしい...
大阪圭吉 「三狂人」
...その中には幾つかの胼胝(たこ)も含まれる...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...寝ている娘のミドリさんのてのひらに胼胝でもあったんですか?」「いいや...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...耳に胼胝(たこ)が出来るほど聞かされたものであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...足ノ趾ニ全部胼胝(たこ)ガ出来チャッテ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...その胼胝(たこ)から...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...へ! いったいこういうものは誰がここへ持って来たのだね? これは勤勉なロシアの百姓が胼胝(たこ)だらけの手で稼(かせ)いだ一カペイカ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...胼胝といっても、踵やなんかに出来るのではなくて、小指の根本の蹠に、五十銭銀貨くらいの大きさに、まんまるく出来るのだった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...母や女中達に胼胝を切らせることもあった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...蹠の胼胝を切り取ることは...
豊島与志雄 「公孫樹」
...足の胼胝の皮は必ずまとめて...
豊島与志雄 「公孫樹」
...五十銭銀貨大の胼胝を薄く切り取ったものだから...
豊島与志雄 「公孫樹」
...愛情は膝(ひざ)に胼胝(たこ)を出かしてるイギリスの女中のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...武士の家に生れたその身は子供の時から耳に胼胝(たこ)のできるほどいい聞かされた武士の心得武士の道...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...粘土板と擦(す)れ合って固い胼胝(たこ)が出来ている...
中島敦 「文字禍」
...脂肪に富んだ手を出してどんな時でも胼がきれぬといつて誇つて居る...
長塚節 「教師」
...胼胝治療者(うおのめなおし)だのの住宅や仕事場などを通りすぎて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
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