...胸板を張る。...
...彼は胸板が厚い人だ...
...胸板をせり出す。...
...胸板が広い服を探す...
...胸板を整える。...
...ためにベッドに臥していた主人の胸板が射抜かれてしまうのである...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...と思う間もなく正面から大きい身体がぶつかって来て私はもうすこしで胸板(むないた)をうちこわされるところであった...
海野十三 「空中墳墓」
...俺の罪をあばいてくれた君の胸板に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...隙もあらばと明智の胸板に狙いを定めて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...よろひの胸板のやうに平板な緑が空間のエエテル全部を荒い振幅で捩動させて居るので...
江南文三 「佐渡が島のこと」
......
大江鉄麿 「懐」
...彼の蝶形襟飾(ネクタイ)と白襯衣(シャツ)の胸板とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...あの弾力のある胸板にこの胸を強く押し着け...
谷崎潤一郎 「鍵」
...拳固で胸板を叩きながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...兎もすれば平次の胸板を狙ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真向からきた一弾に胸板を射ぬかれた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...胸板にズドンと風穴があくぜ」古田は眼を見はって...
久生十蘭 「金狼」
...が文三無念で残念で口惜しくて、堪え切れぬ憤怒の気がカッとばかりに激昂(げっこう)したのをば無理無体に圧着(おしつ)けた為めに、発しこじれて内攻して胸中に磅(ほうはく)鬱積する、胸板が張裂ける、腸(はらわた)が断絶(ちぎ)れる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...二つの拳で力一杯男の胸板を大鼓のやうに叩いた...
牧野信一 「小川の流れ」
...津の茅原はそのとき胸板(むないた)のところに...
室生犀星 「姫たちばな」
...白い胸板を正したりしながら...
横光利一 「旅愁」
...二槍(そう)一緒(しょ)に彼女の胸板(むないた)へ突(つ)いていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...胸板を突いてくるのを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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