...相手の胸倉をつかむ...
...彼は私の胸倉をつかんで怒り出した...
...胸倉をはぎ取るような寒さだった...
...彼の手が突如私の胸倉に伸びて来た...
...聞く耳を持たない相手には、胸倉をつかむしかなかった...
...彼れはいきなり笠井に飛びかかって胸倉(むなぐら)をひっつかんだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...と胸倉をとったのである...
上田広 「指導物語」
...金博士の胸倉(むなぐら)をとって哀訴(あいそ)した...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...金三郎の胸倉を取って智栄尼は小突き始めた...
江見水蔭 「備前天一坊」
...いやなら口どめ料を出しな」俺はロクの胸倉を取って...
高見順 「いやな感じ」
...人の胸倉を取るなんということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...胸倉を掴まなくたっていい」「娘一人の命が危ねえんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしが起上がると胸倉(むなぐら)を掴(つか)んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...匕首(あひくち)を閃(ひら)めかして眞一文字に平次の胸倉へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸倉まで掴んであつしを物蔭へ引張つて行つて自分の都合の宜いことばかり言ふんでせう」「宜い加減にしないかよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿樣の胸倉を掴んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あツ、この野郎だツ」萬屋治郎兵衞は、矢庭に一つ木の馬吉に飛かゝると、その胸倉を、犇(ひし)と掴んだのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸倉をつかんで口説(くど)きますよ」無駄を言ひながらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――何んだつて私の行水を覗くんです? これでも若い女ぢやありませんか――と胸倉つかまれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尚も仲蔵を責めて居る大吉の側へ寄って「コラッ」と胸倉掴んだ...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...不意に主人の胸倉(むなぐら)を取ると...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...妻君が主人の胸倉を取ったままワーッと泣き出した...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...それぞれ胸倉をひっ掴まれたように急に黙ると沈み込んで羊を切った...
横光利一 「旅愁」
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