...一切僕の胸一つにおさめて置きたいと思うんだ...
芥川龍之介 「妖婆」
...最後の瞬間までどんなことでも胸一つに納(おさ)めておいて...
有島武郎 「星座」
...と私は苦しさを胸一つにおさめて...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...自分の胸一つにしまっておいたほうがよいと思われた二三の小さなことは別として...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...臨時総理の胸一つにあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...金三郎は自分の胸一つに畳み込んだまま...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...胸一つに畳んでいたのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日頃主人の總兵衞は何も彼も自分の胸一つに決め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃主人の総兵衛は何もかも自分の胸一つに決め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はそれを胸一つに納めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はそれを胸一つに納めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸一つに畳んでいたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸一つには抑え切れない嬉(うれ)しさを感じた...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...言うは汝が胸一つにして...
樋口一葉 「花ごもり」
...所謂「度胸一つがすべての資本」という悟りを開いております...
夢野久作 「鼻の表現」
...予の胸一つで張繍一族を亡ぼすも生かすも自由だということは...
吉川英治 「三国志」
...――あの好人物な惣七殿を初め――其女の一家が、わしの胸一つで、気の毒な事になると思えばこそ、わしは彼(あ)の時、何事もいわずに婚儀をしたのだ』『そ、そんな、偽った気持――わたくしは嫌いです』『何を云う...
吉川英治 「夕顔の門」
...あっしは何もかもこの胸一つに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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