...胸もとが妙にしめつけられるように苦しいので...
有島武郎 「或る女」
...胸もとどろなる空...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「カンタタ」
...怪塔王の胸もとをつかんばかりの...
海野十三 「怪塔王」
...胸もとに手を入れるような無遠慮(ぶえんりょ)さで...
壺井栄 「二十四の瞳」
...情を刺戟する胸もと及び明眸の光を認め知りし時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は両袖を胸もとに合せて...
豊島与志雄 「渡舟場」
...――彼の胸もとには...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...胸もとからは動くとちらちらと金の鎖がゆれて見える...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...胸もとに揺れている水面の鈍い動きを見つめていた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...バカげたことがあるでしょうか」石田氏は胸もとから手先だけだし...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...扇子で胸もとをあおぎながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...若者の胸もとへこみあげた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...つめたく胸もとへ流れこむ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...血に染ってのたうっていた父親の呻(うめ)きが哀(かな)しみになって切なく胸もとにこみあげるのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...仇の胸もとをただ一ト突きに突き刺した...
吉川英治 「私本太平記」
...女(おんな)男(おとこ)女(おんな)法月弦之丞(のりづきげんのじょう)の胸もとへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...目や鼻へ熱いものが胸もとからこみあげて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...濡れ縁に腰かけている吉次の胸もとへ...
吉川英治 「源頼朝」
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