...全国民の胸に響くべき...
芥川龍之介 「長江游記」
...その時和作は妙に胸に響く懐(なつか)しさに打たれた...
犬養健 「朧夜」
...これは常々兵隊の身を案じ続けていられる心遣いが私のような者の上にも泌(にじ)みでるように出たお言葉であろうと胸に響くものがあった...
上村松園 「中支遊記」
...その面白味は手品を見るような感興で胸に響くものはなかった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...その外にまだなんだか胸に響くような鋭い喜びと悲しみの念が湧いて来る...
寺田寅彦 「森の絵」
...こう妙に胸に響くような心地(こころもち)がしましてね――それはこの書(ほん)にも符号(しるし)をつけて置きましたが――それから知己(しるべ)の宅(うち)に越しましても...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...もし彼らの胸に響くような大きな音で...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...泣き出したいだろうお君さんの気持ちが胸に響くなり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ドスンと明らかに胸に響くものがあつた...
牧野信一 「海浜日誌」
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