...何か知ら不愉快なものが胸に残るのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...胸に残る……風が立ち...
中原中也 「山羊の歌」
...ナポレオンの形をしたのや小判の形をしたの或ひは飾り立てられてジョゼフとマルトが恋しさ余つて舌(べろ)を出した絵のあるものや――科学の御代にも似合(ふさ)はしからうこれらの意匠――これら僅かのものこそが最初の聖体拝受の思ひ出として彼等の胸に残るもの...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...胸に残るただ一つは花の下にて春死なんの願いである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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