...祭の事を思ひての喜に胸さわぎのみぞせられたる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...胸さわぎはますますはげしくなっていった...
海野十三 「暗号数字」
...いやな胸さわぎをおさえつつ...
海野十三 「火星兵団」
...実をいえば僕も水戸をひとり残して来たのをたいへん後悔しているんだがね」「あたしも変に胸さわぎがするのよ...
海野十三 「地球発狂事件」
...ニーナにそういわれてひどく胸さわぎがした...
海野十三 「爆薬の花籠」
...胸さわぎ一しきりしたるが恰も夏の臨終の刻なりしと思合はされたり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...妙に起るときから胸さわぎがして仕方がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...不思議な胸さわぎと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...なんだか胸さわぎがしてならない...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...私はなんだか胸さわぎがしだした...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...私は花崗石の厳めしい門を潜(くぐ)ったとき烈しい胸さわぎと辱しめとを殆んど同時に感じた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...私はまた胸さわぎした...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...このごろは定って人さえ来れば胸さわぎを感じた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...載るか載らないかという疑惑に胸さわぎして...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...悪い事をしたときのような胸さわぎが...
室生犀星 「幼年時代」
...なにやら胸さわぎが致しますので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の胸さわぎはよけいに昂(たか)まり...
吉川英治 「新書太閤記」
...胸さわぎが先に立った...
吉川英治 「親鸞」
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