...松藏は大胯にその後に跟(つ)いた...
石川啄木 「鳥影」
...今來た路を自暴(やけ)に大胯で歸つて行く...
石川啄木 「鳥影」
...大胯に隣室へ這入って行った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...寒い廊下を大胯(おおまた)で行きつ戻りつ...
太宰治 「火の鳥」
...緑いろの展開のあいだをゆっくり大胯(おおまた)にあるいているのを見かける...
谷譲次 「踊る地平線」
...小胯(こまた)で...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...下駄から直に大胯(おおまた)に片足を甕に踏み込む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何気なく胯間を見ると...
外村繁 「澪標」
...彼は大胯(おおまた)に階段をまたぎ降り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は大胯(おおまた)に歩き回った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ことさらに大胯(おおまた)に...
中島敦 「プウルの傍で」
...親の手紙が泡吹いた恋は空みた肩揺つた俺は灰色のステッキを呑んだ足 足足 足足 足足万年筆の徒歩旅行電信棒よ御辞儀しろお腹(ナカ)の皮がカシヤカシヤする胯の下から右手みた一切合切みんな下駄フイゴよフイゴよ口をきけ土橋の上で胸打つたヒネモノだからおまけ致します...
中原中也 「自滅」
...急いで大胯(おおまた)で歩いて行かれた...
三木清 「西田先生のことども」
...その足跡は前のと入れ違いになっているが今度は爪先ばかりでなく踵の跡もチャンと附いてずっと大胯(おおまた)になっている...
夢野久作 「暗黒公使」
...片手を胯の間から背へ廻すと...
横光利一 「旅愁」
...一学の姿を見かけて大胯(おおまた)に入って来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小胯で急ぎ足に歩いてゆく姿は旅人の心を惹きつけた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...胯(また)火鉢した男の破れた靴下をみつめていた...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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