...松藏は大胯にその後に跟(つ)いた...
石川啄木 「鳥影」
...大胯に隣室へ這入って行った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...室内を大胯に歩きっていたし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...寒い廊下を大胯で行きつ戻りつ...
太宰治 「火の鳥」
...これだけの特技があれば世界を胯(また)にかけて食って行けるのだと感心した...
寺田寅彦 「映画時代」
...いつか、私の腋窩にも毛が生え、胯間には、臍下から会陰部へかけ、陰毛が生え揃った...
外村繁 「澪標」
...しかし私の胯間には睾丸が垂れているので...
外村繁 「澪標」
...胯間が怪しくなって来ることもある...
外村繁 「澪標」
...彼は大胯(おおまた)に階段をまたぎ降り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大胯(おおまた)に歩き回った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親の手紙が泡吹いた恋は空みた肩揺つた俺は灰色のステッキを呑んだ足 足足 足足 足足万年筆の徒歩旅行電信棒よ御辞儀しろお腹(ナカ)の皮がカシヤカシヤする胯の下から右手みた一切合切みんな下駄フイゴよフイゴよ口をきけ土橋の上で胸打つたヒネモノだからおまけ致します...
中原中也 「自滅」
...内閣と海軍と太平洋戦とを胯(また)にかけた世紀の大千里眼事件が起っていたので...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...私達はペガウサスに打ち胯がり...
牧野信一 「歌へる日まで」
...藪(やぶ)の中の黄楊(つげ)の木の胯(また)に頬白(ほおじろ)の巣があって...
横光利一 「洋灯」
...片手を胯の間から背へ廻すと...
横光利一 「旅愁」
...小胯で急ぎ足に歩いてゆく姿は旅人の心を惹きつけた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...胯(また)火鉢した男の破れた靴下をみつめていた...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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