...信吾は急に取濟した顏をして大胯に歩き出したが...
石川啄木 「鳥影」
...十分に寒さの用意はして來たつもりでも肌着や洋胯下や靴下が冬支度でないので風を引いてしまひました...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...やがて大胯に船長が入って来て...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...緑いろの展開のあいだをゆっくり大胯(おおまた)にあるいているのを見かける...
谷譲次 「踊る地平線」
...下駄から直に大胯(おおまた)に片足を甕に踏み込む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私の胯間に、薄く発毛しているのに気づいたのは、その夏休み、風呂場でのことである...
外村繁 「澪標」
...しかし私の胯間には睾丸が垂れているので...
外村繁 「澪標」
...彼は大胯(おおまた)に階段をまたぎ降り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは大胯(おおまた)に階段を上がっていって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...内閣と海軍と太平洋戦とを胯(また)にかけた世紀の大千里眼事件が起っていたので...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...私達はペガウサスに打ち胯がり...
牧野信一 「歌へる日まで」
...こんな風に自問自答しているうちに私は応接間へ大胯(おおまた)で帰って来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...せかせかと大胯(おおまた)に歩いていた足を止めて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一学の姿を見かけて大胯(おおまた)に入って来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...これから大石殿をさがしに行こう』そう云って大胯(おおまた)に立ち去ってゆく二人を主税は止めなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小胯で急ぎ足に歩いてゆく姿は旅人の心を惹きつけた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...は身を翻(ひるがえ)して彼の胯(また)の下からくぐり抜けて逃げてしまったのであった...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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