...左手には雑草が背高く生えた墓地があつて...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...『昌作さんの背高(のつぽ)に山内さんの三尺ぢや釣合はないやね...
石川啄木 「鳥影」
...背高き形が、傍(わき)へ少し離れたので、もう、とっぷり暮れたと思う暗さだった、今日はまだ、一条(ひとすじ)海の空に残っていた...
泉鏡花 「海異記」
...背高(せたか)く顔の長いやさしそうな老人(ろうじん)だ...
伊藤左千夫 「告げ人」
...鶏頭(けいとう)鳳仙花(ほうせんか)天竺牡丹(てんじくぼたん)の花などが背高く咲いてるのが見える...
伊藤左千夫 「姪子」
...背高のっぽの川上大尉は機関科に属しており...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...この古い煉瓦建の背高い建物は西側の屋根の一角から...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それまで!」小僧「しかし出羽嶽(でわがたけ)みたいな背高ノッポは...
海野十三 「発明小僧」
...室(へや)の中央(まんなか)に突立つてゐる背高男(のつぽ)が目につくと...
薄田泣菫 「茶話」
...一寸お訊(たづ)ねしたいと思つて……」背高男(のつぽ)の議員は不思議さうな顔をして背を屈(かゞ)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...いくらか背高ではあつたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...拝(おろ)がむや涙にゆがむ雪の峰ぬうっと、背高の老翁が、向うの薄暗い、階段口からせり出す...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...やせてひょろひょろ背高(せいたか)のっぽ...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...それは西洋人よりも背高く伸びてゐた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...優雅な背高(せたか)植物の葉っぱを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...不意に彼は一つの背高い姿が影のように静かに林間の路の際に立っているのを見つけた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...朋輩(ほうばい)の背高女のことをいうのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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