...從つてそれが餘りに現在の意見と背馳するか...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...この相背馳(あいはいち)した二つの思想の※着(とうちゃく)が常に頭脳に絶えなかったであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...――c.彼は現代の精神に背馳するものである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...これは一見私の志している所と背馳(はいち)しているようであるがそうではない...
高浜虚子 「俳句への道」
...剣聖の心境に背馳(はいち)すること千万なり...
太宰治 「花吹雪」
...此の如きは時代精神と背馳してゐます...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...あるいはまたそれに反して志向するところ欲求するところに背馳(はいち)した世界が現前し...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...一つにはまた実際に近頃の二科会の絵の傾向が自分の好みに背馳(はいち)して来たように思われたためもある...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...この言葉自身が国憲に背馳するものだというらしい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...舞台の出来事はたえずその小説と背馳(はいち)するので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは目的とはまったく背馳(はいち)していて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが自分の本心と背馳(はいち)するならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...作意(モーティフ)と出来上った結果とが背馳してしまうんだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...また背馳(はいち)するかを見たい心掛である...
新渡戸稲造 「平民道」
...べつに背馳するわけでない...
服部之総 「志士と経済」
...いよいよロス氏と警察の間に意見が背馳(はいち)してくると...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...まったくそれと背馳(はいち)していた...
吉川英治 「三国志」
...しかし打坐を重んずることは言葉による表現と背馳(はいち)するものではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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