...則ち此の學脈(がくみやく)と背馳(はいち)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...從つてそれが餘りに現在の意見と背馳するか...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...これは自然の研究に基づいて構成された近代の進化論の学説とは甚だしく背馳する考えである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そしてこれがために出来得る限り科学的精神に背馳することのない状態を望まなくてはならないのである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...この相背馳(あいはいち)した二つの思想の※着(とうちゃく)が常に頭脳に絶えなかったであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...国策に背馳するものだとはいえない安心があった...
海野十三 「什器破壊業事件」
...あるいはまたそれに反して志向するところ欲求するところに背馳(はいち)した世界が現前し...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...一つにはまた実際に近頃の二科会の絵の傾向が自分の好みに背馳(はいち)して来たように思われたためもある...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...この言葉自身が国憲に背馳するものだというらしい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...斯る謹厳方正なる風采家と背馳するの行動あるを怪事とし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...舞台の出来事はたえずその小説と背馳(はいち)するので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは目的とはまったく背馳(はいち)していて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の理想と背馳(はいち)する種々なこまかい昼間の出来事を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...作意(モーティフ)と出来上った結果とが背馳してしまうんだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...はなはだしきは相互(あいたがい)に背馳(はいち)するものもあるに似たれども...
福沢諭吉 「教育の目的」
...いよいよロス氏と警察の間に意見が背馳(はいち)してくると...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...感情は多く道理と背馳(はいち)する...
村井弦斎 「食道楽」
...この貴族主義的な考え方は近代の心理学的方法とは背馳するが...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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