...)せいぜい娘の家の背戸へ来て尺八を吹いたり...
石川欣一 「山を思う」
...邸(やしき)の背戸の柿の樹へ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...路近い農家の背戸に牡丹の緋に咲いて蕋の香に黄色い雲の色を湛へたのに...
泉鏡花 「遺稿」
...背戸の木戸口も見えないほどである...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...それを茶店の背戸に播(ま)いてやつて...
太宰治 「富嶽百景」
...実の熟する時分は起き抜けに背戸(せど)を出て落ちた奴を拾ってきて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...背戸川は長い照りでかんからだつた...
新美南吉 「椋の實の思出」
......
野口雨情 「十五夜お月さん」
......
野口雨情 「都会と田園」
...おたよゆうべ厨(くりや)の水甕に小首かたむけ聞きほれたおたよは背戸のきりぎりす月の夜なれば昼顔の蔓の葉に啼く虫の音をおたよ十六なんと聞くをとめの胸ををどらせし同じ夢見たそのあした逃げて失せたもきりぎりす...
野口雨情 「別後」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...小豆洗ひ(小豆を洗ふやうな音をさせるお化けを小豆洗ひと言ひます)お背戸でザツク ザツクあの音はさて...
野口雨情 「未刊童謡」
...背戸(せど)口の戸をかすかにゆすぶっていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すなわち背戸のカクチであり...
柳田國男 「垣内の話」
...背戸を谷間に臨ませて...
柳田國男 「ひじりの家」
...背戸に立って左の方を眺めると...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...彼女は背戸の外で...
吉川英治 「新書太閤記」
...背戸の山木の騷ぐ音...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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