...此の背戸へ山鳥が二羽づゝで遊びに來ますで...
泉鏡花 「遺稿」
...――昨夜(ゆうべ)、宵のしとしと雨が、初夜過ぎに一度どっと大降りになって、それが留(や)むと、陽気もぽっと、近頃での春らしかったが、夜半(よなか)に寂然(しん)と何の音もなくなると、うっすりと月が朧(おぼろ)に映すように、大路、小路、露地や、背戸や、竹垣、生垣、妻戸、折戸に、密(そっ)と、人目を忍んで寄添う風情に、都振(みやこぶり)なる雪女郎の姿が、寒くば絹綿を、と柳に囁(ささや)き、冷い梅の莟(つぼみ)はもとより、行倒れた片輪車、掃溜(はきだめ)の破筵(やれむしろ)までも、肌すく白い袖で抱いたのである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...背戸の木戸口も見えないほどである...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...柿の木の下から背戸へ抜け槇屏(まきべい)の裏門を出ると松林である...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...涼しそうな背戸山では頻(しき)りに蜩(ひぐらし)が鳴いてる...
伊藤左千夫 「姪子」
...背戸(せど)には小流(こながれ)が可笑(をか)しさに堪(たま)らぬやうに笑ひ声をたてて走つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...背戸の小川を飛び越え...
太宰治 「逆行」
...仰向いて背戸から呼び...
新美南吉 「耳」
......
野口雨情 「沙上の夢」
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野口雨情 「十五夜お月さん」
...白い歯Fさんの顔A子さんの眼(オヤ! オヤ!)二人はすれ違ふ胸の動悸柿の木のエピソード背戸の畑の柿が赤くなつて来ると毎日烏が集つて来て喰つてゐた子供に番をさせて置いても烏は毎日来た親父は洗濯竿の先へ鶏の羽根をぶら下げて柿の木の傍へ立てて置いた鶏の羽根がふわふわ動いてゐる烏は遠くから見てゐて来なかつた時折...
野口雨情 「都会と田園」
...棉打唄丘の榎木(えのき)に蔓葛(かつら)が萠える鷽(うそ)が鳴くわい酒屋の背戸(せど)で...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
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野口雨情 「未刊童謡」
...すぐとバルブレンのおっかあの背戸(せど)へ引いて行く...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...おどろくなよそうやって火を消しちゃってまだブスブスとくすぶっている背戸のところでみんながやっとホッとして息を入れながらお互いに顔を見合わせてみたらバケツ・リレーの先頭に立っていたのが...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...背戸に大きな柿の木があって...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...ですから軒下の暗闇づたいに近付いて行けるあの真暗い背戸の山梔木(くちなしのき)の樹蔭(こかげ)に在る砥石を選んだものではないかと考えます...
夢野久作 「巡査辞職」
...背戸(せど)へ近づき...
吉川英治 「新書太閤記」
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