...理不尽(りふじん)にも執務中の父を薄刃の短剣で背後から刺し殺したのだった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...「コラッ誰やッ」署長は背後から飛びつきざま...
海野十三 「蠅男」
...背後から警部の胴中にしがみつき...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...鋭利な短刀様の兇器で背後から第六胸椎と第七胸椎との間に突立てた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...」と云って、くるりと廻れ右したら、背後から、「周君だけでなく、君たちも皆もっと勉強しなけれあいかんな...
太宰治 「惜別」
...某事物の単なる個々内容の背後から...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...彼はそれを背後から捉えた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...義観の背後からついて行くと...
直木三十五 「南国太平記」
...小藤次は、何う考えていいか、判らないで、ぼんやりしながら――然し、駕が走り出すと、自分も、その背後から、走るより外に、方法が無かった...
直木三十五 「南国太平記」
...不意に背後から呼び留めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...背後から靠掛(もたれかか)る樣に抱きついて密接(ぴつたり)顏を押し附けると...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...背後からドキドキするメスか何かつきつけられて...
橋本五郎 「小曲」
...背後からシッカリと抱き止められていた...
夢野久作 「継子」
...背後から抱きかかえるようにして栗野夫人が...
夢野久作 「笑う唖女」
...背後から氷の破片と罵声がだんだん速度を早めて追って来た...
横光利一 「上海」
...背後から追掛けて来る風は...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...背後から駈けつけていたことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...背後から抜打に斬りつけた...
吉川英治 「夏虫行燈」
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