...……」身を起して背向(うしろむき)になったが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...背向(うしろむき)に火桶(ひおけ)に凭掛(よりかか)っていたが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...小父者(おじご)と捻平に背向(そがい)になった初々しさ...
泉鏡花 「歌行燈」
...その背向いた中の一人がみのるだつたと云ふ事にも腹が立つた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...それほどに慕ひ仰いだ師匠の心に背向いて了はねばならない時がみのるの上にも來たのであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...お庄は顔を背向(そむ)けながら言った...
徳田秋声 「足迹」
...泣顔を背向(そむ)けたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...面を背向(そむ)けるようにしているのを見ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...不快な顔を背向(そむ)け合っていることが...
徳田秋声 「黴」
...わざと顔を背向(そむ)けたりするのだった...
徳田秋声 「縮図」
...背向(うしろむ)きの石地蔵(いしじぞう)が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...耳を背向(そむ)けて...
直木三十五 「南国太平記」
...刀を背向ける(背打ちにする覚悟らしい)...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...顔を背向(そむ)けようとして反向(そむ)けられないでいる苦悶の表情に外ならなかった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...クルリクルリと顔をば背向(そむ)けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吾ともなく視線を背向(そむ)けずにはおられなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...顔を背向(そむ)けている...
夢野久作 「名君忠之」
...久しく背向いてゐた連嶺を...
吉江喬松 「山岳美觀」
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