...両手を頭の上にあげて背伸びをした...
海野十三 「四次元漂流」
...」美濃は寝たままで思いきり大袈裟(おおげさ)に背伸びした...
太宰治 「古典風」
...背伸びをしながらガラス障子の外を眺(なが)めた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そこで、深呼吸をして、背伸びをして、起き上らねばならないのだが……...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...爪先で背伸びをし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こっちの(と木之助を見て)小さい方は今年(ことし)はじめてだな」木之助は小さく見られるのが癪(しゃく)だったので解(わか)らないようにちょっと背伸びした...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...野次馬の後ろから背伸びをしてこんな事を言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...啓吉は背伸びをして...
林芙美子 「泣虫小僧」
...背伸びしたって飛び上ったって...
久生十蘭 「魔都」
...)向うの町角の方が急に騒がしくなるなんだか人が大勢集っている私は見上げていた木の傍(そば)を離れてそっちの方へ何時の間にか歩き出している何か珍らしい行列が向うの町から徐(しず)かにやって来るらしいあんまり皆が夢中になって見ているので私も人々のうしろから背伸びをして見ているとうとうその行列が近づいて来たようだ象だ! 象だ! 象だ! 大きな象がたった一人で...
堀辰雄 「鳥料理」
...一しょう懸命背伸びをして籠を吊るしてある麻糸を釘(くぎ)からはずした...
森鴎外 「雁」
...肩に手をかけ、背伸びをして、青空に浮んだ守山をのぞきあい、野火をつけに行く日を、わくわくしながら勘定した...
矢田津世子 「凍雲」
...おひさは背伸びをして...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...あ――来たらしいぞ!」「え?」と、二人も慌てて、狐格子の前に立ち、背伸びをして、真っ暗な彼方(あなた)を眺めると、また降りこぼれて来た雨の中を、五ツの傘が連れ立って来る影と、ぽっちり見えた朱(あか)文字の小提灯...
吉川英治 「剣難女難」
...驢(ろ)の前に背伸びして...
吉川英治 「三国志」
...用があるなら、表からはいれ」「表の木戸が開(あ)きません」「おや……?」と、背伸びして、「猿じゃねえか...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぐわうっと顔でも焼きそうに背伸びしてかかってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...背伸びをしながら其處の落葉の中に腰をおろすと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索