...隱れたる自我の要求は我が求むる處は此の如く醜き者に非ずと顏を背ける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...また打悄(うちしお)れて面(おもて)を背ける...
泉鏡花 「悪獣篇」
...面(おもて)を背けるようにして...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...面(おもて)を背けると端(はし)なく...
泉鏡花 「婦系図」
...先生の目から面(おもて)を背ける...
泉鏡花 「婦系図」
...背ける顔へ頬を押着(おッつ)け...
泉鏡花 「婦系図」
...世の功名家なるものに人情に背けるの行為多きは...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...神を離れし者または神に背ける者は神を忘れ去る者であって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ちょいとした手術ですむが、まあ、嫁はんでももろたら直るやろ」看護婦が笑いを殺して、顔を背ける...
外村繁 「澪標」
...背ける顏のいとをしく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おもんばかって顔を背ける...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...面を背けるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ゲーテは反対に必然性が欠けている故をもつて歴史から眼を背ける...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...艱奢っている人はわたしに顔を背けるのね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...」と矢代は久慈から顔を背けるようにして答えた...
横光利一 「旅愁」
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