...それともおれの言ひつけに背くか――」婆さんはちよいとためらつたやうです...
芥川龍之介 「アグニの神」
...背くとも背かないとも答へなかつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...汝はわれに應ずるや? 190或は汝わが言に背くや? 汝はトロイアを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...侯は命に背くものあれば大臣と雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤侯に背くも山縣侯に背く能はず青木周藏子の傲岸不遜は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人の掟(おきて)に背く恋(こひ)は...
夏目漱石 「それから」
...聊(いささ)かたりとも御趣意に背く奴等は用捨(ようしゃ)はならぬぞ...
野村胡堂 「礫心中」
...一度命令したことに背く奴は徹底的に憎悪してやります」「どんな間違を僕が犯したのですか」僕は青ざめて聞きかへした...
原民喜 「飢ゑ」
...もし首都が陛下の命令に背くような場合は...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...表むき彼方に背く事かなはず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...明らかに不合理であり明晰な観念に背く...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...之れ天に背き神に背くの大罪人なりと思つて居る...
平出修 「公判」
...其交代毎に一方の政黨が帝室に向ひ又これに背くが如きあらば...
福沢諭吉 「帝室論」
...日本にて同様の事を行えば聖人の教に背くとて...
福沢諭吉 「徳育如何」
...または今のこの淨められた心に却つて背くものと思ひますから……たゞどうかあなた...
水野仙子 「道」
...神意には背くことは出来ぬ...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...山の背くらべ石が出しぬけに大きくなろうとして...
柳田國男 「日本の伝説」
...これは東隣の荒島山(あらしまやま)と背くらべをして...
柳田國男 「日本の伝説」
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