...その相手から思いきった大胆なことをやられると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...空を飛ぶ少年姿のエフ氏を仰いでさぞ胆(きも)をつぶしたことであろう...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...とっさの間にマントとお面と帽子と義手義足とを取去り、それを塀の内側の茂みの中へ投げ込んでおいて、素顔の三谷に返って、大胆にも、ブラブラと散歩している体(てい)をよそおい、恒川さん達に近づいて行ったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...これらいっさいのことは革命家の思想の大胆さを刺激する...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...おまきさんは大胆に沈着に自分の役割を果たしました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...こんなに落胆した気持の時では...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...大胆にも彼女は否定したが...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...閣下は固より伊藤侯の才能なく井上伯の胆気なしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「しかしあの女は愚かな女じゃ、駒木野を越えたからとて、まだこの先に上野原の関所もあれば、駒飼(こまかい)の関所もある、関所よりもなお難渋な、小仏峠というものもあれば笹子峠というものもある、これを知ってか知らずか、女一人で甲府まで乗り込もうというのは、大胆と言おうか、愚かと言おうか」これを話のはじめに、与力同心のなかでいろいろの話が持ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いここは胆吹山で...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹山へ不思議な人物が集まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰れか帰せざらんもの」と読み上げただけで初めて聞かれたように貴い響があって胆に銘じ法皇の感涙が止まらなかったとのことである...
中里介山 「法然行伝」
...虎共は一時間ほど巡査の胆(きも)を冷させたのち...
中島敦 「虎狩」
...こんな大胆且つ法外な望みでもやっぱり容(い)れられて...
柳田国男 「海上の道」
...頗(すこぶ)る大胆巧妙を極めたトリックを使って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...著名な卓識ある一女(ぢよ)詩人に対して一小(せう)市民の娘が手紙を捧げると云ふ事は甚だ大胆に過ぎますが何卒(なにとぞ)お許し下さい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...あなたのような義胆(ぎたん)の豪傑に持っていただけば...
吉川英治 「三国志」
...しかも雨中のぬかるみに馳せ登るのでたびたび胆を冷やさせられたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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