...此の花粉の旋風(つむじかぜ)を見て胆を潰してゐるんだよ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...実に胆をつぶした」武夫は大隅の方を見下ろして...
海野十三 「地球盗難」
...このときぐらい胆(きも)を潰(つぶ)したことはなかった...
海野十三 「東京要塞」
...いきなり大胆に手を握つた...
永井荷風 「来訪者」
...胆汁質の脊広は、ちっとも騒がずに演説口調の雄弁をつづけます...
中里介山 「山道」
...御父さんから又胆力の講釈を聞いた...
夏目漱石 「それから」
...今まで頼(たの)もしい剛胆(ごうたん)なる青年と思われたものが...
新渡戸稲造 「自警録」
...お勘っ子が落胆(がっかり)するぜ」平次は少しからかい気味です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...持病の胆石が悪化して...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...いろいろなことをやりかねないようですからね」「そんな大胆さはあの人にはないようじゃないの」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...胆も身に添わぬ気がしましたので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...恐しさに胆(きも)をうばはれた今太郎君は...
宮原晃一郎 「動く海底」
...自ら称して一介の遊侠の徒に過ぎずとしているが胆略ともに実に底の知れない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...そんな為事を大胆に始てなさったあなたの手で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...真の自力に胆を据えて...
吉川英治 「剣難女難」
...そしていうには、「呉侯は、それがしを見ると、落胆しました...
吉川英治 「三国志」
...せっせとやっている魂胆をみても...
吉川英治 「新・水滸伝」
...女があるって」人々は大胆な放言に眼をみはった...
吉川英治 「親鸞」
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