...少しは肺尖(はいせん)が悪いばかりだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...神經の疲勞に乘じていやな咳と肺尖加答兒が起るので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...肺尖加答児(はいせんかたる)も間もなく治癒(ちゆ)するだろうから...
海野十三 「恐しき通夜」
...肺尖加答児(はいせんカタル)で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...肺尖加答児だといふ医者もあつたが...
徳田秋聲 「浪の音」
...気管支から肺尖をいため...
豊島与志雄 「オランウータン」
...肺尖(はいせん)に少し炎症を発見し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽い肺尖カタルにかかった...
豊島与志雄 「条件反射」
...肺尖のあたりがきりきりと痛んで...
豊島与志雄 「二つの途」
...肺尖加答児(カタル)を病んだこともあるそうだった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...肺尖加答児をやったことがあったね...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...先生の肺尖加答児も...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...「どの位のを結核というのですか」とか(町のお医者は「肺尖ですよ」といいますでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肺尖という診たてはあやまりだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...結核菌の證明せられた肺尖加答兒の人にも...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...ずっと以前から犯されていた肺尖がいよいよ本物になったからである...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...元来欧洲航路のカーゴボートの一等運転手(チーフメート)であったのが肺尖(はいせん)を患(わずら)った揚句(あげく)...
夢野久作 「復讐」
...肺尖カタルの咳が...
横光利一 「上海」
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