...五月には肺病の友人が死に...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...肺門(はいもん)のあたりにうようようごめている結核菌(けっかくきん)を拡大して見せさせたり...
海野十三 「海底都市」
...その真鍮(しんちゅう)の肺臓から...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...平生から肺病になりはしないかと恐れてる証拠ですよ」「そういう見方もありますね...
江戸川乱歩 「心理試験」
...そのお蔭で幸いに今年はまだ流感に冒されず従って肺炎にもならずに今日までたどりついたような気がする...
寺田寅彦 「変った話」
...「肺じゃないか...
徳田秋声 「黴」
...肺結核は結核菌の責任であって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...丁度、肺の所だった...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...米子二十八歳のその処女(むすめ)は、肺病やみで、腓(ひ)は細かつた...
中原中也 「在りし日の歌」
...それにこの大学生は肺結核を煩(わずら)っていて...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...この二月に急性肺炎で亡くなつたことも知つてゐたが...
林芙美子 「多摩川」
...「君は肺病になるぞ...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...はあ母(かか)さんが肺結核といふを煩(わづら)つて死(なく)なりましてから一週忌の来ぬほどに跡を追ひました...
樋口一葉 「にごりえ」
...その時医者が癩は肺病よりも恐れの少い病気で...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...肺と肝との位置が転倒して...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...泰子は例によりすぐ肺炎の心配で大さわぎのところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君のお母さんも――肺炎だというけど...
三好十郎 「その人を知らず」
...冬はインフルエンザとなり、喘息(ぜんそく)となり、気管支炎となり、肺炎となりて、親と子と八人(はちにん)を責め苛(さいな)む...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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