...何というても肯くものか...
泉鏡花 「活人形」
...ただ黙々として肯く...
海野十三 「暗号数字」
...それと肯く分別臭(ふんべつくさ)さはあっても...
海野十三 「振動魔」
...池谷医師はそのフィルムを受取って大きく肯くと...
海野十三 「蠅男」
...私が黙って肯くと...
海野十三 「獏鸚」
...木戸は肯くと、室を出ていったが、間もなく一冊の仮綴の台本を持ってきた...
海野十三 「獏鸚」
...明智の肯くのを見ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...小雪が肯くのを見て...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私はこれを見て初めてここだなと肯くところがあったのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この狸の勝手な意見をも信じた振りして素直に首肯く...
太宰治 「お伽草紙」
...お照さんは笑つて首肯く...
太宰治 「お伽草紙」
...」黙つて首肯く...
太宰治 「津軽」
...」「うん、」と首肯く...
太宰治 「薄明」
...青年らはしきりに首肯く...
林不忘 「安重根」
...将校は黙々と肯くのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...かすかに肯くことができたら...
原民喜 「災厄の日」
...ベルヌと佛蘭西式の發音をすれば、ちよつと人はけげんな顏はするが、直ぐに肯く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...正当な理由によって肯くことができる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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