...近代仏蘭西(フランス)に於ける社会学の一権威デユルケムの大著『社会的分業論』は是等の諸問題に対して先づ首肯せらるべき解決を与へてゐるが...
石川三四郎 「社会的分業論」
...佐川二等兵は一応は首肯(うなず)いても...
上田広 「指導物語」
...途中官憲の説諭を受けても帰村を肯じない申し合せで予め設けた用意に疑いないと断じた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
種田山頭火 「草木塔」
...それはおそらく多くの人が首肯するであろう...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...G――には其を肯定することも否定することも出来なかつた...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...」を肯定するならば...
豊島与志雄 「子を奪う」
...最も首肯され得る適当な説明を募って懸賞金を掲げたりして...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...此処にその全我の大肯定の下(もと)に...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...結局肯定したいから否定するのだからである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...丁度外交官が談判中に相手をして自己の某主張に首肯せしめた刹那のやうに...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...第一の〔自殺肯定〕説に賛成する人々の間でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わざと彼のいうことをことごとく肯定し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうでしょうね」「そしてその原因が甲辰の事に根ざしていると考えるのは間違いでしょうか」「それもたしかでしょうね」東湖は明快に肯定した...
山本周五郎 「新潮記」
...私自身にハッキリと首肯(うなず)かれたのであった...
夢野久作 「冗談に殺す」
...いまにして肯(うなづ)けるのである...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
...何ゆえ泣いたかを肯かせるような描写は何もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この苦悩に堪えることが生の肯定を意味するとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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