...しかしその嫉妬や羨望を自認することは肯(がへん)じなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...而もより力強く生への意志を肯定しようとしたところのニイチエは...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...素直に言う事を肯(き)いて...
泉鏡花 「婦系図」
...1つは病院設立を完全にキリスト教の影響によるとする肯定論で...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...と素直に首肯(うなず)き...
太宰治 「狂言の神」
...そうだとはっきり肯定することの出来ないようなものが...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...彼等ハ本国いぎりすノ国家ノ強ヒル宗教ヲ信ズルコトヲ肯(がへ)ンゼザルナリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三千代は黙(だま)つて首肯(うなづ)いた...
夏目漱石 「それから」
...道義的情操に関する言辞(詩歌感想を含む)は其(その)言辞を実現し得たるとき始めて他(た)をして其(その)誠実を肯(うけが)はしむるのが常である...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...幾代はそれを肯定も否定もせず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宮内の無心を肯入(ききい)れてくれ」「白癡(たわけ)ッ...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...彼はさり気なく冷やかに肯(うなず)いた...
原民喜 「火の唇」
...命題の肯定と否定の両側を想う...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...祖父はやはり頑として肯(き)かなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...これは今私に比較的実感的に肯けることです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...覚明は肯(き)かないのである...
吉川英治 「親鸞」
...人もまた怪しみもせず肯定していた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...肯定していた人もある...
吉川英治 「源頼朝」
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