...鳴海は軽く肯いていた...
海野十三 「大脳手術」
...と互いによろこび首肯(うなず)き合っているところへ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...最も陰鬱な人生のトラジディさえ肯定出来る心状(ムウド)に落ちるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...このストックホルム市の真ん中にぷうんとお味噌の香(におい)がするということは首肯(しゅこう)出来ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...根本的に人を首肯(うなづ)かせるやうなまことの処がない...
田山録弥 「社会と自己」
...最初より入閣を肯んぜず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして私は飲酒を自分の信念を強める糧として自ら肯定していた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼の説はだいたい首肯されるが...
豊島与志雄 「田園の幻」
...「君は自分で肯定して...
豊島与志雄 「反抗」
...肯定した側には、ゲールラッハのようにノーベル賞を受けた物理学者もあった...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...自然を肯定するのでなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...自己肯定をひっぱり出すモメントに満ち...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして新制度が血を流す革命を防いだことを首肯するものは絶て無かつた...
森鴎外 「古い手帳から」
...おかやは肯(き)かなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肯(うなず)かないこともないかと思われますから」と...
吉川英治 「三国志」
...どうしても肯(がえん)じねば...
吉川英治 「私本太平記」
...この解釈は充分に人を首肯(しゅこう)さすだけの力を持っていない...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...また否定の陰に肯定のあることを関説するのもここに起因するのではないかと思う...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
便利!手書き漢字入力検索