...膃肭獣の缶詰さ...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...それよりも僕を驚かしたのは膃肭獣(をつとせい)供養塔と云ふものの立つてゐたことである...
芥川龍之介 「本所両国」
...なアに鶴や膃肭臍が滅多に取れるものか...
内田魯庵 「貧書生」
...膃肭獣(おっとせい)の如く両手で匐(は)って...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...」と女中は膃肭臍のやうな細い眼で檀那の後姿を見送りながら惜しさうに呟(ぼや)いた...
薄田泣菫 「茶話」
...膃肭獣はしょんぼりと首を垂れ...
久生十蘭 「海豹島」
...両手を使って物狂わしく膃肭獣のまわりを匍いだした...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は煖炉のそばで毛布の中から顔だけ出し...
久生十蘭 「海豹島」
...海岸づたいに島を一周したのち西海岸から東海岸へ貫通する膃肭獣の追い込み用の地下道も入って見たが...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣の島の気質にならって...
久生十蘭 「海豹島」
...みな膃肭獣に変形されてしまうのではなかろうかという考えが...
久生十蘭 「海豹島」
...幾万という膃肭獣が...
久生十蘭 「海豹島」
...まさしく膃肭獣の顔であった...
久生十蘭 「海豹島」
...広い渚に何万とも知れぬ膃肭獣が匍ったり蠢めいたりし...
久生十蘭 「海豹島」
...現実の膃肭獣であった...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は苦しそうに呻きながら...
久生十蘭 「海豹島」
...たしかに本物の膃肭獣だったぞ」すると狭山は「わしはもう一匹のやつを炊事場の水槽(タンク)の中に飼ってありましたで...
久生十蘭 「海豹島」
...これもあまり柄のよくない「膃肭獣(オットセイ)の曲芸」がすでに先着していて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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