...伝三の肩さきへ一太刀(ひとたち)浴びせ...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...前屈みになっている主人公の肩さきがピリピリと震えたように思った...
海野十三 「深夜の市長」
...兩脇ばらより肩さきへ突き通され...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...その肩さきを兵隊が上から手をのばして掴(つか)んだ...
高見順 「いやな感じ」
...槍のほさきはブッちがいに左右の肩さきにぬけて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...肩さきがぬれるほどな細かな雨だった三人分の三等寝台を買いに行って貰ったが...
林芙美子 「田舎がえり」
...とがつたやうな左の肩さきに...
林芙美子 「就職」
...死人を見てゐると、生命への煮えたぎるやうな感覺が、素肌の肩さきに、腕に、ふくらはぎに、電氣のやうに熱くしびれて感じられる...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...しつかりと蟹のやうに肩さきの凸起したところに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...そのとき彼女のほそい手が繩のやうに私の肩さきから背中にしばりつけられた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...息がはずんでいるために肩さきが震えて見えた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...多門はいそいでその女の肩さきへ手をかけ...
室生犀星 「ゆめの話」
...」お萩は苦しそうに肩さきの傷を見せ...
室生犀星 「ゆめの話」
...」私は肩さきを酷く小衝かれた...
室生犀星 「幼年時代」
...また一疋の大きな白い蛾が彼の肩さきにとまつてゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...安兵衛武庸の刀は彼の肩さきから胸へ切りさげた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...肩さきまでむき出しのカテリーナ・リヴォーヴナの両の腕から...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...尖った肩さきなどに感じられたからである...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??