...大黒さまのように肥った顔が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...ひざのうえにむっちり肥った十八カ月の子供と...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...肥った身体に似合わぬ素速さで...
高見順 「いやな感じ」
...恐ろしく頤の大きな肥った大漢が云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...大柄な肥った女で...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...でっぷり肥った婦人の三年にわたった建築の苦心談を聴(き)くだけでも...
徳田秋声 「仮装人物」
...しかもこんなに肥ったなりをしながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こんなことを肥った年とった女が...
豊島与志雄 「文学以前」
...上の方から三つの眼で爛々(らんらん)と見つめるところの肥った首筋に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ビールで肥った赤ら顔の工場主とは大違いだ...
西村陽吉 「夕がたの人々」
...「お柳と言ったね」「ヘエ――」よく肥った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...デブ/″\に肥ったのに驚く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...豚吉の肥った身体(からだ)がどうしても這入りません...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...肥ったどっちかと云うと醜い顔だちの女だったが...
山本周五郎 「青べか日記」
...白粉(おしろい)の剥(は)げたようなぶくぶくに肥った女給の首を抱き...
山本周五郎 「陽気な客」
...丸々と肥った恰好は五月人形の金太郎そのまま...
山本笑月 「明治世相百話」
...丸々と肥った身体(からだ)に...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...もうむくむくと肥った青蠅(あおばえ)が...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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