...ぬくぬくと肥え太っている者は...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...」彼は肥えたからだをくねくねさせてその油土くさい外套を脱ぎ...
太宰治 「道化の華」
...今速かに都城より肥えし牛羊曳き來れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...思っただけでも胸がおどる裸一貫のわたしらが堂々と乗りこんでゆきおおこのわたしらわたしらのタコだらけの手真黒に焼けたおでこただ一つの心臓二本の足二本の腕にあらゆる権力と最上の美しさを打ちたてる日働いて笑える働いて肥えるおおその日...
中野鈴子 「歓喜」
...肥え太ったまま何故腐敗しないのであろうかと...
西尾正 「墓場」
...お前を許すことならん」ずんぐりと肥えた...
火野葦平 「花と龍」
...目の肥えた観客らに経験を語った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...またはむしろ施肥に堪えないほど肥えた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ただ肉が肥えて腮(あご)にやわらかい段を立たせ...
山田美妙 「武蔵野」
...四十がらみの肥えた男で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...舅はやや肥えた躯(からだ)の大きな人で...
山本周五郎 「やぶからし」
...五十ばかりになる、肥えた、血色のいい男で、歩きだすとすぐに、胆石病の話を始めた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...「それならいいじゃないか」肥えた客はまた莨盆(たばこぼん)を取って煙草に火をつけた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...よく肥えているか」「このごろ妙に痩せてきたように見られます」「敵の兵隊は...
吉川英治 「三国志」
...体はよく肥え、力は逞しい...
吉川英治 「親鸞」
...その憂(うれ)いなき栄養に肥えた紅顔は魚のごとく溌剌(はつらつ)とし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...肥えたふたえ顎(あご)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そなたこそ肥えてはいやるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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