...肥えたる男の側につと寄せて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...大概その弾力性に富んだ肥えた紳士が...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...肥えた男の人間です...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ぶくぶくに肥えたおふぢが...
武田麟太郎 「一の酉」
...かつてはでつぶりと肥えて...
林芙美子 「瀑布」
...それらの若いよく肥えた顔の赭い女達は...
原民喜 「霧」
...何事ならんと頭を擡(もた)げて見れば前の肥えたる曹長にはあらで髯(ひげ)のむさくるしき一人の曹長が余ら一行の居場を縮めよと命ずるなり...
正岡子規 「従軍紀事」
...由ってこの川の年魚(あゆ)が特に肥え美味だなど伝うると等しく多少拠る所があったものか...
南方熊楠 「十二支考」
...その体があんまり肥えて居るから...
宮本百合子 「暁光」
...○鯛の上等なるは背の色紅くして肥えかつ胴の円きものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...濁った水を飲んでいた男が台州に来て中央支那の肥えた土を踏み...
森鴎外 「寒山拾得」
...津軽平野の土地が肥えているのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...兄貴によく似た躯つきの固太りに肥えた妹とは...
山本周五郎 「青べか物語」
...顔も躯(からだ)もまるまると肥えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...まるく肥えた顔に...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...それは健康な肥えかたではなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...絵に描いた唐子(からこ)のようによく肥えた亀一は...
吉川英治 「新書太閤記」
...肥えている上にぶくぶくと肥えさせて行った...
吉川英治 「松のや露八」
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