...主筆 でっぷり肥(ふと)った四(し)十前後の紳士(しんし)...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...肥(ふと)った尻(しり)をこっちへ向けている...
橘外男 「雷嫌いの話」
...頬(ほお)のあたりが肥(こ)えて...
田山花袋 「田舎教師」
...これは背の高い肥った色の浅黒い男で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...和服を着た肥った老人が登壇した...
寺田寅彦 「議会の印象」
...大宮司は従五位上肥後守といっていたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかも化学肥料ですぐ吸収し得る状態にしてやれば...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...十五六貫もあらうと思はれる丹右衞門の脂肥(あぶらぶと)りのした身體を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの肥つちよの喜代次ですよ」「さうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...静江(コオフィを注ぐ)またお肥りになったようね...
久生十蘭 「喪服」
...肥った婆さんが顔を出すなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...みんな堆肥もう少しずつ余計に積込まねえと...
三好十郎 「おりき」
...形こそ旧に比ぶれば肥えて逞(たく)ましくなりたれ...
森鴎外 「舞姫」
...先方は肥えた五十男だったが...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...吾々が今の薩長土肥のような醜い政権利権の奴隷になるかならぬかという事は...
夢野久作 「近世快人伝」
...――長船紀伊守、戸川肥後守、岡越前守、花房助兵衛の四老である...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は鵞鳥(がちょう)のように肥(ふと)るのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...少し過ぎる位ゐ肥えてゐた...
若山牧水 「家のめぐり」
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