...股火鉢をしていた...
有島武郎 「星座」
...木の切株の腰掛へ臀を落付けて残り少ない火で股火をしてると涙がぼろぼろ流れた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...爺さんは下駄棚のかげになった狭い通路の壁際で股火(またび)をしながら居睡(いねむり)をしているので...
永井荷風 「草紅葉」
...股火にでもあたっているような...
中里介山 「大菩薩峠」
...手焙(てあぶり)を股火鉢にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手焙(てあぶり)を股火鉢にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夏でも時々は股火鉢で温める...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしのやうな達者な人間でさへ冷々したくらゐだから、疝氣持ちの綱田屋五郎次郎、下つ腹がキリキリ痛んで叶はない、茶を入れるから――とか何んとか、體裁の良いことを言つて、爐(ろ)に火を入れさして、早速の股火鉢だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...富岡に股火鉢(またひばち)をすゝめてくれた...
林芙美子 「浮雲」
...股火鉢をしながら仲間と雑談をはじめた...
久生十蘭 「ノア」
...二人の男が長椅子を引き寄せてさし向いになりながら股火(またび)をしているのであった...
夢野久作 「復讐」
...昼は股火(またび)をして退屈している川番所の番太郎や船手の同心に...
吉川英治 「江戸三国志」
...番小屋の土間で股火(またび)をしながら...
吉川英治 「大岡越前」
...股火(またび)をしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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