...墓地埋葬法改正案により、納骨堂の肝煎り業者の資格が厳しくなる予定だ...
...萬朝報がカルタ會の肝煎になつたのは...
石川三四郎 「浪」
...去年は幸子の肝煎(きもいり)で心斎橋筋の或る画廊を借(か)りて個展を開いた程であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おかみは独で肝煎(きもい)って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...後年シーボルトが長崎奉行の肝煎りで新知識普及の道場とした鳴瀧に源を發してをり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...だが当局肝煎りの組合結成には文化統制(検閲がその原型)以外の目的がある筈はない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こんなに肝煎(きもいり)ぶりをなさるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここへ着いてはじめて不破の関守氏の肝煎(きもい)りの結果なのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...勝のおやじのような出しゃばり屋の千三式の肝煎(きもいり)が出来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして肝煎のはやり方は今にも跳り出して打つてゞもかゝるかと見えるのであるが...
長塚節 「撃劍興行」
...町役人の肝煎(きもいり)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その身分々々によって肝煎(きもい)りをした...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...結局、順一の肝煎で、田舎へ一軒、家を貸りることが出来た...
原民喜 「壊滅の序曲」
...順一の肝煎(きもいり)で...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「おめえにも肝煎るだな」と温厚な父親は云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...こんなに肝煎(きもい)ったこたありゃしねえ...
山本周五郎 「青べか物語」
...あんな肝煎ったこたありゃしねえ...
山本周五郎 「青べか物語」
...それがいっかな死なねえだ」「肝煎(きもい)っちゃうな」「それどころの沙汰(さた)じゃねえさ...
山本周五郎 「青べか物語」
...同地で相当叩き上げた日本人の力士浜田常吉が肝煎りで...
山本笑月 「明治世相百話」
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