...肝心な社会本能が退化しては...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...肝心な瞬間に星の通過(トランシット)を読み損なうようなことさえあった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...ここでも肝心な波長決定要素の問題は依然として不可解に残されている...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...これが何より肝心なのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「貴方のお顔には何か肝心なもの――何と云つたらいゝかしら――まあ命の光り...
長與善郎 「青銅の基督」
...肝心な金掘道具の鶴嘴(つるはし)やショベルが五ドルから十五ドル...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...彼は試験を通過する肝心な時だけ勉強をした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一番肝心なのはそこなんです」彼は胸を叩いて見せて付け加えて言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...肝心なのはその中で...
平山千代子 「転校」
...肝心なことはだいたい分かってる」「なんとまあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...そこが肝心なのでございますわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...(a)彼らは肝心なところは曖昧な書きぶりをしており...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにかそれだけの仔細(しさい)があるのだろう」「それは聞きませんでした」「肝心なのはそこではないか」と去定はふきげんに云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...肝心なときにくしゃみとは...
山本周五郎 「さぶ」
...肝心な事は動かしようがないものだ……以前は明敏なお方であった...
山本周五郎 「新潮記」
...肝心なことは失敗するかしないかではなく...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...二人とも肝心な話をさきに仰(おっ)しゃいな」「ああそのことね」小松は持っていた風鈴をそばにある用箪笥の上に載せ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肝心なことはあの女はなにも知らないようすでした」「敵もさる者ですか」兵馬は唸るように云った...
山本周五郎 「風流太平記」
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