...自分の生活に適用するようになることが肝心なのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...かれらはその冒険の最初の肝心な危機において別れてしまうだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そういうものが如何に一番中心であり肝心なものであるかを感じる...
高村光太郎 「回想録」
...これも肝心な所が省略されているそうであるが...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その上に肝心な研究費はいつでも蟻(あり)の涙くらいしか割当てられない...
寺田寅彦 「学問の自由」
...この同じ手首が肝心な役目を務めるであろうということも想像されるであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...都市は暗やみになり肝心な動力網の源が一度に涸(か)れてしまうことになる...
寺田寅彦 「天災と国防」
...いちばん肝心な基礎科学はかえって無用の長物ででもあるように火事場からはいっさい疎外されているのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...ではその肝心な日本家族制度は最近どうなりつつあるか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...肝心な所で行きづまってしまった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...この話にはお前が一番肝心な人なんですよ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...肝心な時に何の予告もなくふっつりと消えることがある...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...一番肝心なのはそこなんです」彼は胸を叩いて見せて付け加えて言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...肝心なことは有能な当局が担当すれば大量の病原菌土壌が安全になって純水のように無害になるということだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...(b)我々の最も肝心な役目は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほかにもっと肝心な用むきがあるんじゃございませんか」「まことにどうも...
山本周五郎 「おれの女房」
...肝心な話をするほうが早くはないのか」「しぶてえ野郎だな」とばかに太い声の男が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...二人とも肝心な話をさきに仰(おっ)しゃいな」「ああそのことね」小松は持っていた風鈴をそばにある用箪笥の上に載せ...
山本周五郎 「日本婦道記」
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