...此の思想を働かせる事が肝心なのだ...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...肝心な社会本能が退化しては...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...五 構成小説に肝心なことは...
田山録弥 「小説新論」
...そういう一番肝心な基礎的なことがよく分からないで枝葉のデテールをごたごたに暗記して...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...この肝心な「歴史的世界」が自然界や其の他の世界とは何等の連関に(「構造連関」に!)這入っていない...
戸坂潤 「科学論」
...肝心な重爆撃機のエンジンの故障一つ直すことの出来ない哲学に相違ない*...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...現実の世界を現実的に処理変更するに相応しい肝心な思想のアクチュアリティーは抜きにして...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...肝心なのは、自分自身に嘘をつかぬことじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いちばん肝心なところを聞かせてくださいませ!……」「兄はあなたに……よろしく申し上げてくれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...肝心なことばや肝要なしぐさをかいつまむようにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だがその墓場は何よりもいちばんに貴い墓場ということが肝心なんだ! そこには貴い人たちが眠っている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私はその主長について二つの肝心な条件を要求した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肝心な定理か仮説になるものというのがこの場合は...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...自分の思想を実行することにつとめることが肝心なので...
新渡戸稲造 「自警録」
...人間にとっては肝心なのだということを教えられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それによって彼の値うちを判断しうるその肝心な部分はかくしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...肝心なのは事実に当面することだ」それは老人の声だった...
山本周五郎 「新潮記」
...二人とも肝心な話をさきに仰(おっ)しゃいな」「ああそのことね」小松は持っていた風鈴をそばにある用箪笥の上に載せ...
山本周五郎 「日本婦道記」
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