...ややともすると肝心な授業を捨てておいて...
有島武郎 「星座」
...自分の生活に適用するようになることが肝心なのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...五 構成小説に肝心なことは...
田山録弥 「小説新論」
...肝心な罪人を取り逃がしている...
寺田寅彦 「科学と文学」
...肝心な子息(むすこ)に相談もしずに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この肝心な「歴史的世界」が自然界や其の他の世界とは何等の連関に(「構造連関」に!)這入っていない...
戸坂潤 「科学論」
...これが何より肝心なのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私はその主長について二つの肝心な条件を要求した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こういう事の外に大阪の留守居には別に肝心な役目があった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...肝心な夫(おっと)伝右衛門氏の手にはまだ渡っていないのに...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...肝心なのは竿に糸に鈎...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...エカルテにもっとも肝心なあらゆる絵札が発見され...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...肝心な物がふやけやがつてなあ...
三好十郎 「地熱」
...そこが肝心なのでございますわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...次郎長の児分で肝心なのを一人忘れちゃ居ませんか」「肝心なのを?」「まッ...
山中貞雄 「森の石松」
...肝心なのは晋太郎の今後だ」少しずつ鎮まりかけた気持で...
山本周五郎 「菊屋敷」
...肝心なことはうまくいったのかい」「ほんとか嘘かわからないけどもね...
山本周五郎 「季節のない街」
...嘘とまことは眼にあらわれる、口はごまかせても眼はごまかせねえ、肝心なのは眼だ、と栄二は自分に云った...
山本周五郎 「さぶ」
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