...緑平老の肝入、井師の深切、俳友諸君の厚情によつて、山頭火第一句集が出来上るらしい、それによつて山頭火も立願寺あたりに草庵を結ぶことが出来るだらう、そして行乞によつて米代を、三八九によつて酒代を与へられるだらう、山頭火よ、お前は句に生きるより外ない男だ、句を離れてお前は存在しないのだ!昨夜はわざと飲み過した、焼酎一杯が特にこたへた、そしてぐつすり寝ることが出来た、私のやうな旅人に睡眠不足は命取りだ、アルコールはカルモチンよりも利く...
種田山頭火 「行乞記」
...時の警保局長の個人的肝入りで話し合いになった例の帝国文芸院(後に文芸懇話会)や...
戸坂潤 「思想としての文学」
...警官や有力者の肝入りで...
豊島与志雄 「ものの影」
...荒木郁子(あらきいくこ)という人たちが専ら肝入(きもい)り役(やく)をつとめていた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...會所の規定は、幕府より一萬兩づつ兩度の差加金を得て、會所の基本元資にし、勘定所用達十人に委託して貸付け、その利子で吏員、用達商人、年番肝入り、名主の手當を給し一ヶ年の町費額を定め、前五ヶ年平均町費を差引き、其減額の一分は町内臨時の入費、二分は地主の増收、七分を積立金とし、明治初年、拜領地、拜借地返上のとき會へ抵當になつてゐた地所を下付されたので、千七百五ヶ所の地所をもつてゐたが、八年にはみんな賣却してしまつた...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...金子男の肝入りで夫妻となるように纏(まとま)った仲である...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...七月十四日(火曜)今日は十一時から研究課の坪内・園池の肝入りで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...九時から杉寛の肝入りで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ハネて、今夜は、生駒の肝入りで、公園裏のふじ松て家へ、染井三郎・石井春波を招いてウイをのみつゝ昔の弁士ばなし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...屋井の肝入りで中州の中村へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...肝入役は一安心です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なぜなら松本知事の肝入(きもいり)で...
柳宗悦 「全羅紀行」
...間崎重太夫(寄合役肝入...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...梅原頼母(たのも)は五百三十石の寄合(よりあい)役肝入(きもいり)で...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...母方の伯父で老職肝入をしている松島外記...
山本周五郎 「めおと蝶」
...実家の兄が老職肝入を命ぜられたという...
山本周五郎 「めおと蝶」
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