...しかし肝腎の点はあくまでも前述のごとく...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...そして肝臓にグリコーゲンを貯えるようにするといいんだね」「いろんなことを知っているんだね...
梅崎春生 「黄色い日日」
...肝臓が少々肥大しているとのことで...
梅崎春生 「凡人凡語」
...敵の度肝を奪ってやりたいものですね」副官はそういって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...肝心の平均率が出ていないじゃないか...
江戸川乱歩 「接吻」
...肝腎の鸚哥はどこにも影さへ見られなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その他栽培に一番肝要な時期だつたわけであるから...
高村光太郎 「開墾」
...あんな金切声(かなきりごえ)を連発するやつが居ちゃあ肝腎の会話の邪魔になるからだろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...八巻なり十巻なりの映写を退屈することなしに見ていられることが肝要であり...
寺田寅彦 「映画芸術」
...*ヒュプセーノール膈膜の下――肝臟を貫ぬかれ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...肝要な箇所とそうでない箇所とを御判断なすって下さい...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...肝腎(かんじん)の寺を預る人たちは...
中里介山 「大菩薩峠」
...鮭探(しゃけさが)しなどは結構だがこれは肝心(かんじん)の対象物があっての上の事で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...肝腎の灯まで消えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...』お客はさっそく肝腎の話を持ちだして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お前は良ければここにいろ、私は自室へ戻って、しばらく一人になって、考え事をする」フェンウィックがよろよろ部屋を進む様子はいささか酒に酔っている風だったが、頭は明晰、肝も座っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それは肝心な日である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以テ侫吏(ネイリ)ノ肝胆(カンタン)ニ一颯(サツ)ノ腥風(セイフウ)ヲ与エントスル者ナリ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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