...その方が肝心ですもの...
泉鏡花 「婦系図」
...一群の鶏も彼を笑っているので度肝を抜かれて引込んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...肝心の用事を書く場所がなくなってしまった...
大杉栄 「獄中消息」
...肝(きも)の太いもんだなとつくづく舌を捲(ま)きましたが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...彼は二三日前から肝胆を砕いて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...『わが心肝のめづるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...こういった肝腎なことが山ほどあって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして肝要なのは...
豊島与志雄 「風俗時評」
...肝胆の外に追っ払う戦争か...
夏目漱石 「虞美人草」
...何しろこんな時は気を落ちつけて寝るのが肝心(かんじん)だと堅く眼を閉じて見る...
夏目漱石 「琴のそら音」
...肝(きも)を潰(つぶ)して家の中へ引返し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹や肝は座っており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...肝心の事は弟にも打ち明けなかった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...しかしながら抽象的なものの重要な意味を理解することが肝要である...
三木清 「哲学入門」
...一層肝にこたえるようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」秘密は牛の心臓、肝臓、肺臓なんぞを交煮(まぜに)にしたフランデレン料理であつた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...忠相としては肝胆を砕いたであろうし...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...後始末こそ肝要(かんよう)である)という信長の説とが...
吉川英治 「新書太閤記」
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