...東亜大同を目標とすべき昭和維新のためよろしくこの混乱を整理して新しき道徳の確立が最も肝要である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...此の大切な頭脳を養ふ何よりも肝腎な糧である書物に金を惜むやうな国民では到底文明人とは云はれないのだ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...下に創痕やあざがないかを調べることが肝要なり...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...鈴江と肝胆相照(かんたんあいてら)している様子は...
海野十三 「電気看板の神経」
...肝腎のお銭(あし)といつては一文(もん)も無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...あいにくこの事実がわかったころには同時にこの肝心の材料がおおかた伐(き)り尽くされてなくなった事がわかったそうである...
寺田寅彦 「災難雑考」
...肝腎(かんじん)の婿さんが厚い下唇を突出したまま戸口もとにポカンと立って居るので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...肝臓だ...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...外国の状勢地理に通ずることが肝要である...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...肝心(かんじん)の穴へは這入(はい)りゃしねえ...
夏目漱石 「坑夫」
...肝心な墓の主に断わりもなく――尤(もっと)も断わろうにも百万億土にゆかなければならないが――墓主が代ったことである...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...また肝臓に病跡の残留せざるは不可解なり...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...ふいと物の影なんぞを見て肝を潰したりする程...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...今我が枕頭に座って居ったとすれば我はこれに酬(むく)いるに「馬鹿野郎」という肝癪(かんしゃく)の一言を以てその座を逐払(おいはら)うに止まるであろう...
正岡子規 「病牀苦語」
...朽ちかけていて幾度か足を踏み込んで肝を冷やした...
松濤明 「春の遠山入り」
......
柳田国男 「海上の道」
...然るに追い追い暑気に向って肝腎の魚類は続々たおれる...
山本笑月 「明治世相百話」
...しかしここで肝要なのは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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