...肝腎(かんじん)の誘惑する相手が...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...まず肝を破られた...
芥川龍之介 「偸盗」
...戯言(じょうだん)もいえば気焔(きえん)も吐いて誰とでも直ぐ肝胆を照らして語り合った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...敵の度肝を奪ってやりたいものですね」副官はそういって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...病気の予防をするのが肝心だ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...肝腎の顔は何(ど)うする訳にも往(ゆ)かなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...肝油だのとりどりの匂いを発散させながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...人間の文化が進むに従ってこの門衛の肝心な役目はどうかすると忘れられがちで...
寺田寅彦 「試験管」
...何よりも肝腎なのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...肝癪を起してゐるやうな...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...何デモ兄ノ心ノ休マルガ肝要ダカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは肝臓ジストマ完全治療の日本でのナンバーワンである...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...「七万両と聴いて肝を潰すなんざ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...肝心の輪鍵の根が腐つて居るので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その騾の肝を取ってやった...
南方熊楠 「十二支考」
...そこで肝腎の演芸はというと...
山本笑月 「明治世相百話」
...僕は零(ゼロ)が肝心だと思うんだが...
横光利一 「微笑」
...――肝腎な山木勢が退(ひ)いたと聞いては...
吉川英治 「源頼朝」
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