...ただ肚裡(とり)に明珠(めいしゆ)を蔵しただけで...
芥川龍之介 「貉」
...しばらく仕事をしてみよう)太刀川の肚はきまった...
海野十三 「太平洋魔城」
...のたうつ肚の底までピリピリと震動さす響...
大江鉄麿 「河の上の職場」
...肚(はら)ができたというのは...
高神覚昇 「般若心経講義」
...随分苦しい開き方だと一人で肚(はら)の中で考える...
夏目漱石 「琴のそら音」
...手盛でやりたいというのが当局の肚らしいんですな...
久生十蘭 「ノア」
...察するところ何かヨクヨク肚のおさまらぬ事があるのだと思われる...
久生十蘭 「魔都」
...けっして二ルーブルより多くは払うまいと肚をきめた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...是が非でも税関へ入りこもうと肚をきめた――そして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それと同時に肚の中では...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...座方も、贔屓(ひいき)も、肚は合った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...肚(はら)が立つったらありゃあしない」私は笑いをかみころしてまた訊いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...他人のおれが肚(はら)の立つような勝手なのがいるぜ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...こっちの肚を探ろうとしているかも知れない――と気づいたからである...
吉川英治 「三国志」
...その顔色(かおいろ)で相手の肚(はら)を読みとおした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...肚では反抗しても...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父共の肚ぐろさには...
吉川英治 「平の将門」
...天下を取った奴をみろ」そう肚は極めたものの...
吉川英治 「宮本武蔵」
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