...二杯の酒を借りて肚の中に飲みおろすと...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...こいつは肚黒(はらぐろ)いやつで...
海野十三 「少年探偵長」
...肚(はら)の中で思っていたことはないのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...私の肚のなかを一人合點なさりすぎるというものじゃありませんかね?」「しかし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...四囲が静かなので濤の音が肚の底にひびくやうだつた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...肚黒い面つきである...
久生十蘭 「魔都」
...と彼は肚の中で考えた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...なほも相手の肚をさぐるやうな眼つきで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...文学と答へたが――実は俺それは肚では相手にしなかつたが?」「さうだらう...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...さも肚(はら)が立つというように...
山本周五郎 「風流太平記」
...肚(はら)の中でうめきながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...夏口(かこう)まで行ってしまうつもりではあるまいか?」などと孔明の肚を疑って...
吉川英治 「三国志」
...玄徳にはもう会わないうちに呉の肚は読めていた...
吉川英治 「三国志」
...孔明はやがて漢中に一国を建て自らその主となる肚(はら)らしい...
吉川英治 「三国志」
...――坐って聴け!」肚の底からというよりも...
吉川英治 「新書太閤記」
...砦(とりで)秀吉の肚(はら)はきまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...黙々と先ず自己の陣営をかためている肚芸(はらげい)のかねあいにあった期間なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...早く吐(ぬ)かせ」肚巻(はらまき)から出した短刀を...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索