...それでも肌ざわりはするわ...
芥川龍之介 「青年と死」
...怪物の奇妙な肌ざわりが残った...
海野十三 「怪星ガン」
...固くて冷い肌ざわりに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...周りの鉄の焼けて来るのが東京風のゆっくりとした木製の湯槽(ゆぶね)に馴れた者には肌ざわりが気味悪く...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それからあの軽く柔い水の肌ざわり...
田畑修一郎 「栄螺」
...肌ざわりのさらっとしたかたびらを着たいなあ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お絹という肌ざわりの相当練り上げられたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...肌ざわりがやわらかい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...色ばかりでなく、その肌ざわりも、ぜんたいの感じも、これはまったく古備前である...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...浴衣のように肌ざわりのすずやかな着物は他の国にあまりないでしょう...
林芙美子 「着物雑考」
...海の上から溢れて來るやうな陽(ひかり)の肌ざわりは...
牧野信一 「痴日」
...表面が滑(なめら)かな肌ざわりを持つ艶消(つやけ)しの紙で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...遠目は絹に近くまた肌ざわりも柔かである上に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あの柔(やわら)かな何ともいえない肌ざわりのものが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...なまあたたかく吸いつくような肌ざわりが...
山本周五郎 「さぶ」
...熱くてねっとりと密着してはなれない肌ざわりだ...
山本周五郎 「さぶ」
...すると今まで着た事のない絹夜具の肌ざわりを感ずると共に...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...その葉のすがすがしい匂いや肌ざわりなどを...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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