...すうーッと吸いつけるような肌ざわりのものであった...
海野十三 「怪星ガン」
...空気の肌ざわりはつめたいのだけれども...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...肌ざわりのさらっとしたかたびらを着たいなあ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...肌ざわりがよろしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...肌ざわりがやわらかい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...浴衣のように肌ざわりのすずやかな着物は他の国にあまりないでしょう...
林芙美子 「着物雑考」
...例へばそんな冬の朝など肌ざわりの違ふ冷たく光つた着物などを着せられると...
牧野信一 「熱海線私語」
...空気の肌ざわりは二月下旬でもうちがいますものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今朝の空の色と風の肌ざわりは何と秋でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第一には肌ざわり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...まことによく似た肌ざわりを...
柳田国男 「雪国の春」
...違った匂いと味と肌ざわりがあるが...
山本周五郎 「さぶ」
...なんのために風の匂いだの肌ざわりのことなんか話すんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...「風の肌ざわりに秋を感じたり...
山本周五郎 「さぶ」
...風の肌ざわりもやわらいできた...
山本周五郎 「ちゃん」
...すると今まで着た事のない絹夜具の肌ざわりを感ずると共に...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...日本の風呂は湯の肌ざわりや熱さの具合や湯のあとのさわやかな心持ちや...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その官能は馥郁(ふくいく)たる熱国の香料と滑らかな玉の肌ざわりと釣り合いよき物の形とに慣れている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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