...なるほど肋骨(ろっこつ)みたいや...
海野十三 「蠅男」
...学校で梯子(はしご)から落ちて肋骨(ろっこつ)を折って怪我をしたり...
高村光太郎 「回想録」
...その身代わりのおかげで肋骨(ろっこつ)その他のもっとだいじなものが救われるという話である...
寺田寅彦 「鎖骨」
...肋骨(ろっこつ)のぎこぎこした胸は看(み)るから弱そうであった...
徳田秋声 「黴」
...そんな事をすると肋膜の方がねえ……」「そりやあ大變だ……」と...
南部修太郎 「病院の窓」
...肉の剥脱しかけた不気味な肋骨には...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...清三はひどい肋膜炎を患って...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...そこでこれらの附添夫――附添本官と呼ぶ――が神経痛をおこしたり肋膜炎にやられたりすると...
北條民雄 「続癩院記録」
...そのまゝ私に遺伝されてゐる――肋骨が数へられて...
牧野信一 「剥製」
...抑もこの中肋なる語を作った人は誰かと顧みて見るとこれは東京大学教授の矢田部良吉博士であって...
牧野富太郎 「植物記」
...つまり中肋骨というものが無いからである...
牧野富太郎 「植物記」
...すなわち中央の Midrib を中筋と名(なづ)けその中筋より分出する Veins を肋状筋と呼んでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...彼が行った色々の地方で、特にポオト・ディスカヴァリ附近では、人間の頭蓋骨、肋骨、脊髄骨、その他種々の人体の遺物が滅茶苦茶にたくさん散乱していた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...乳が辷(すべ)り流れて肋骨が青白く露(あら)われ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこにかかっていた白い肋骨の間を...
横光利一 「上海」
...肋(あばら)へかけたその切ッ先は...
吉川英治 「江戸三国志」
...肋(あばら)にかけて斬(や)られている」「助からねえッて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どっちともいえない非凡人の芸の冴えだ)肋骨(あばら)が膨(ふく)らむように息がつまってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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