...髑髏の大きな眼窩や梭のやうな肋骨の間へ根を張つた桑は附近の桑畑より余分に青々と茂つて居た...
飯田蛇笏 「秋風」
...そのときあの左肋骨(ろっこつ)下の潰瘍(かいよう)を発見したのだった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...縊死)こはれた肋骨を掌に...
小穴隆一 「二つの繪」
...その怪線に沿う左胸部の肋骨(ろっこつ)の一本は...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...山姥の肋骨(ろっこつ)や何かのモデルには祖父がなったが...
高村光太郎 「回想録」
...鶏肋抄□霰、鉢の子にも(改作)□山へ空へ摩訶般若波羅密多心経(再録)□旅の法衣は吹きまくる風にまかす(〃)雪中行乞□雪の法衣の重うなる(〃)□このいたゞきのしぐれにたゝずむ(〃)□ふりかへる山はぐ(マヽ)れて(〃)――――□水は澄みわたるいもりいもりをいだき□住みなれて筧あふれる鶏肋集(追加)□青草に寝ころべば青空がある□人の子竹の子ぐいぐい伸びろ(酒壺洞君第二世出生)六月一日 川棚、中村屋(三五・中)曇、だん/\晴れて一きれの雲もない青空となつた、照りすぎる、あんまり明るいとさへ感じた、七時出立、黒井行乞、三里歩いて川棚温泉へ戻り着いたのは二時頃だつたらうか、木下旅館へいつたら、息子さんの婚礼で混雑してゐるので、此宿に泊る、屋号は中村屋(先日、行乞の時に覚えた)安宿であることに間違はないが、私には良すぎるとさへ思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...ばらばらになってる肋骨...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...心臓が肋骨の下でステテコを踊り出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...兵隊達は肋材の切れっ端やボールトを持って殺到して来...
久生十蘭 「海難記」
...動かないように自分の身体を肋材へしばりつけているのだった...
久生十蘭 「ノア」
...その両側へ肋骨のように張り出した垂木(たるき)だけしか残っていないのもある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...肋骨が肺にささり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...中肋今日の植物学者は通常葉面の中道を成す主脈すなわち Midrib を中肋といっているが...
牧野富太郎 「植物記」
...胸の肉が膨らんでいて下の方へ手を当ててみると肋骨(あばらぼね)の中央(まんなか)の一番終(しま)いが突出て尖(とが)って...
村井弦斎 「食道楽」
...僕も今度朝早く飼禽場(しきんじょう)へ往(い)って胸の膨(ふく)らんだ肋骨(ろっこつ)の尖って肛門の締った足の黄(きいろ)い若鶏(わかどり)を買って来て家で料理してみよう...
村井弦斎 「食道楽」
...肋骨(ろっこつ)が二本折れた」と岡安は云った...
山本周五郎 「さぶ」
...「こよいの用心布令は鶏肋(けいろく)との仰せ出しなりと伺い...
吉川英治 「三国志」
...その肋骨(あばら)に波を打った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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