...羊の肋肉に似た頬髭のある英国人の教授は「烏賊(いか)」である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その腹に一千人をひそませているトロイの馬! ディープ・カットの踏切りで迎え撃ってこの思いあがった悪獣の肋(あばら)に復讐の槍を投げつける...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...肋骨、鼠骨(そこつ)と四人、不忍(しのばず)、笑福亭に会す...
高浜虚子 「五百五十句」
...私と結婚してから数年のうちに遂に湿性肋膜炎の重症のにかかって入院し...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...肋膜炎(ろくまくえん)に悩みし病余の体(たい)を養うとて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それから上は肋骨が一枚々々浮出して見えていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...自分は感冒から肋膜炎(ろくまくえん)...
中島敦 「光と風と夢」
...肋骨(あばらぼね)の立った胸を出して...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...二十年ほど前に、やっぱり、大学病院で、胃癌(いがん)の手術をしたんじゃが、今度は肋膜炎で、だいぶん、ひどいらしい...
火野葦平 「花と龍」
...「これは羊の肋肉(ばらにく)にお粥を添えたものですよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこでこれらの附添夫――附添本官と呼ぶ――が神経痛をおこしたり肋膜炎にやられたりすると...
北條民雄 「続癩院記録」
...ボートの底の肋材(ろくざい)に触れたことを示している...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...その化膿した肋骨を一本そつくり取除くための手術が必要とされた...
堀辰雄 「死の素描」
...肋骨が肺にささり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...大鯨の肋骨のやうな棟木が露はな屋根裏の二階であつた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...この間どっかの二階からころがり落ちて肋骨を痛め...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逍遙子はまた世の批評家が二千餘年前に死せし人の肋骨(ろくこつ)を息杖にして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...どっちともいえない非凡人の芸の冴えだ)肋骨(あばら)が膨(ふく)らむように息がつまってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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