...髑髏の大きな眼窩や梭のやうな肋骨の間へ根を張つた桑は附近の桑畑より余分に青々と茂つて居た...
飯田蛇笏 「秋風」
...左肋骨(ろっこつ)の下に...
海野十三 「柿色の紙風船」
...会するもの、肋骨、楽堂、鼠骨(そこつ)、石鼎、温亭、宵曲、菫雨(きんう)、野鳥、青峰、為山、たけし、花蓑、秋桜子、一水...
高浜虚子 「五百句」
...其上肋膜(ろくまく)を病んで以来しばしば病臥(びょうが)を余儀なくされ...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...岩の肋骨(ろっこつ)を攫(つか)まえていないと...
太宰治 「正義と微笑」
...軽い肋膜炎でかなり前から家でぶらぶらしてゐるといふことは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一九一三年の春は肋膜(ろくまく)を病んだ...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...肋骨を打たれたので...
徳田秋聲 「和解」
...焼け爛れた死体の髑髏や肋骨や腕や脛が...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...』かくいひてとりおとせる肋骨を拾ひ揚げながら...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...そら来たと心臓が飛び上って肋(あばら)の四枚目を蹴(け)る...
夏目漱石 「琴のそら音」
...満鉄公所には俳人肋骨(ろっこつ)がいるはずだから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...清三はひどい肋膜炎を患って...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...ボートの底の肋材(ろくざい)に触れたことを示している...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...この異常な死亡率は主として肋膜炎...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分自身が截(き)り苛責(さい)なまれるような思いを肋骨(あばら)の空隙(くうげき)に感じた...
夢野久作 「戦場」
...(こんなことはしていられない)肋骨(あばら)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の肋骨(あばら)の下にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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