...)私ノ肋骨ハ2ダーズ(ン)...
李箱 「内科」
...髑髏の大きな眼窩や梭のやうな肋骨の間へ根を張つた桑は附近の桑畑より余分に青々と茂つて居た...
飯田蛇笏 「秋風」
...肋膜(ろくまく)にでもなるのではないかと云う不安を感じたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...胸は肋骨が太いに違いない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...肋膜炎の症状を呈してき...
豊島与志雄 「白藤」
...ばらばらになってる肋骨...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...肋骨は皮一重の下にあるので...
永井隆 「この子を残して」
...実際肋骨君が振え付きたくなると云う言葉を使ったには驚いた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...肋骨(あばらぼね)が折れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「疲労だね」肋骨の下を念入りに触診してから...
久生十蘭 「肌色の月」
...すなわち中央の Midrib を中筋と名(なづ)けその中筋より分出する Veins を肋状筋と呼んでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...そのすぐ下に肋骨が埋もれてる筈ぢゃないか...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ナゼでしょう」お登和「シチュウにする肉はバラーといって肋(あばら)の処(ところ)の肉でなければ美味(おい)しくなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...肋膜炎をも痛風をも持たざるを喜べども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乳が辷(すべ)り流れて肋骨が青白く露(あら)われ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...このまま木乃伊(みいら)となる肋骨(あばらぼね)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...黒革胴(くろかわどう)のような肋骨(あばら)が大きな波を打つ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...刀の刃(は)は脳から肋骨(あばら)の何枚かまで徹(とお)って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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