...彼女は私に肉迫してきた...
...交渉がまとまらないため、双方が肉迫する状況になっている...
...彼の強引な肉迫には嫌悪感を持った...
...ホラー映画のシーンで、怪物が主人公に肉迫する場面がある...
...競技では敵チームに肉迫することが勝利につながることがある...
...自然科学のすぐ近くまで肉迫していたと思われるかの大哲学者ハーバート・スペンサーの前記の所説(六九頁参照)に注意を促すに止めておく...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ヨブは依然として神に向って肉迫するのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...どこまでも肉迫してくる乞食民族の旅行隊――かれらの皺(しわ)の一つにも諸大陸の味がこまかく刻み込まれている...
谷譲次 「踊る地平線」
...敬意と質問を引っさげて猟犬のごとくどこまでも肉迫することだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...こう正面から肉迫すれば...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いざとなればその『自然』に肉迫して行く必要な材料として役立つたのであるから面白い...
田山録弥 「ある時に」
...一方は大きな自然にもそのまま肉迫して行くことが出来ると共に...
田山録弥 「三月の創作」
...客観的真理――存在とか自然とか――に肉迫する当事者自身の実行過程の内に実は客観性の素質があるのであって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...だから警視庁は大手を振ってこの問題の「核心」に肉迫出来るというものである...
戸坂潤 「社会時評」
...明石が、十字架の旗を翻(ひるがえ)して、行方不明に終ったこと、毛利が徳川の本陣近くまで、肉迫したために、家康の旗が旗手の手から取残され、槍奉行の大久保彦左衛門がその旗を守って退却したなど、世人に余り知られぬいい話が残っている...
直木三十五 「大阪を歩く」
...存在に肉迫せざるの嘆きの上にあらねばならない...
中井正一 「絵画の不安」
...群集は路の両側から押され押されて一度にどっと行列の芸者に肉迫した...
永井荷風 「花火」
...日軍肉迫すモンテ・カルロの堅塁(けんるい)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そういうような点で母夫人の情熱の内奥に肉迫せず...
宮本百合子 「寒の梅」
...現実に肉迫して行ってそこにあるものをそれなり描き出すことで...
宮本百合子 「現実と文学」
...きっと肉迫して来たのだ...
森鴎外 「二人の友」
...グングンと求心的に肉迫して行くと実に意外千万な事実を発見した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鯨波(とき)の声を張り上げて肉迫する気勢を敵に知らしめた...
横光利一 「日輪」
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