...平然として目ざす城門に肉薄するのが乃(すなは)ち此手紙である...
石川啄木 「雲は天才である」
...二十七日の第二囘總會には不取敢再昨の紙上に電報を以て報じたる如く民黨の重鎭大石正巳氏より噴火山的大質問あり舌端火を吐いて政府に肉薄するの活劇を演じ藏相陸相外相の三相亦熱心なる答辯を試みて正午一先づ休憩したる由に候が大石氏質問の要旨に曰く今囘の財政計畫は反て財政の基礎を不鞏固にする者なり...
石川啄木 「雲間寸觀」
...フランク大尉に肉薄する...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...『真に迫る』『自然に肉薄する』と言ふことは...
田山録弥 「小説新論」
...この技術によって観客の目は対象物の直前に肉薄する...
寺田寅彦 「生ける人形」
...獲物と相対してそれに肉薄する緊張が加速度的に増大しつつ最後に頂点に到達するまでの「三昧」の時間に相当の長さのあることだけから見てもこれは決してそれほどつまらないものではないだろうと思われる...
寺田寅彦 「鴫突き」
...すぐ鎌倉へ肉薄するはずもない...
吉川英治 「私本太平記」
...また肉薄する...
吉川英治 「私本太平記」
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