...彼女のキスは僕の顔に肉薄した...
...彼らは2日間で最高のスコアに肉薄した...
...彼はライバルとの競争で勝つためにトレーニングに肉薄している...
...彼の言葉は嘘に肉薄している...
...彼の新しいビジネスプランは成功に肉薄している...
...しかし味(み)かたは勇敢にじりじり敵陣へ肉薄(にくはく)した...
芥川龍之介 「少年」
...我等の文物よりも更に深く「人」の本質に肉薄して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...内田魯庵氏は嘗て文學を利器として實社會に肉薄を試みた事のある人だ...
石川啄木 「硝子窓」
...平然として目ざす城門に肉薄するのが乃(すなは)ち此手紙である...
石川啄木 「雲は天才である」
...フランク大尉に肉薄する...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...新しい時代がその時既にかれに肉薄して居た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...私は嘗て私が信じたところの一切が據つてゐた原理そのものに直ちに肉薄しよう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...獲物と相対してそれに肉薄する緊張が加速度的に増大しつつ最後に頂点に到達するまでの「三昧」の時間に相当の長さのあることだけから見てもこれは決してそれほどつまらないものではないだろうと思われる...
寺田寅彦 「鴫突き」
...そして猟用の鞭を振りながら肉薄して来るウードレーに...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...存在肉薄の欣恃が漂うというべきであろう...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...それをムクは近寄らせまいと肉薄しているようにも見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...却つて主人の神経的な局所へ肉薄して来(く)る...
夏目漱石 「それから」
...却(かえ)って主人の神経的な局所へ肉薄して来る...
夏目漱石 「それから」
...彼らは僕の母の肉薄に応ずる準備としてまえもって僕を疎(うと)んずるような素振(そぶり)を口にも挙動にもけっして示さなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...山地一帯の敵へ肉薄できるのだが...
吉川英治 「三国志」
...徐々と敵の城下まで肉薄して行った...
吉川英治 「三国志」
...走舸(そうか)=これは小型の闘艦(とうかん)というようなもの、積載力二十人あまり、江上一面にうんかの如く散らかって、大船闘艦へ肉薄、投火、挺身、あらゆる方法で敵を苦しませる...
吉川英治 「三国志」
...宝満寺の寺域(じいき)へ肉薄しえていたら...
吉川英治 「私本太平記」
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