...彼女は肉感的なファッションを好む...
...この文章は肉感的な表現が多い...
...肉感的な味わいのある料理が好きだ...
...この彫刻は肉感的な造形が特徴的だ...
...肉感的なダンスパフォーマンスが観客を魅了した...
...短くはあるが類のないほど肉感的な手足の指の先細(さきぼそ)な所に利点を見せていた...
有島武郎 「或る女」
...本人は寝巻か何か引っかけた肉感的(エロティック)なスタイルのまんま...
谷譲次 「踊る地平線」
...ほんとの光子さんはこの神々(こうごう)しさの上にちょっと肉感的なとこあるねんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼女はとにかくしたたかな娘で、道徳心もなく、怠惰で、肉感的で、快楽を好み、くだらない愛嬌(あいきょう)をふりまいてばかりいたが、しかし同時に、いかにも公明であり、いかにも善良であって、そのあらゆる欠点も自然で健やかなために、笑って済まさざるを得ないし、ほとんど愛せざるを得なかったのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...普通の道徳が規定してるような善悪の観念をもたない肉感的な野性――から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クーストーが彫刻したかと思われるようで真ん中にモスリンを透かして肉感的なくぼみが見えている両の肩...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肉感的な若々しい聲が快く顫へて...
中島敦 「かめれおん日記」
...そしてまた肉感的な濃密さがいい...
中原中也 「感想」
...妾のお秋は三十前後、充分に肉感的で、コケテイツシユであるにしても、どちらかと言へば醜(みにく)い方で、これが三千五百石のお部屋樣と聞くと少し可笑しいくらゐです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...存分に妖艶で肉感的で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく肉感的ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これがもっとずっと肉感的に見えるんだ――ことにあの眼がね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...ともすればそれを肉感的な衝撃と思いやすいのを...
山川方夫 「昼の花火」
...その肉感的な痙攣(けいれん)を感じた当惑のきわみに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...決して肉感的とはいえないものだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何物かを触感しようとする肉感的な唇――男性の夜半に眼覚めて攪乱(かくらん)されて眠れず突然現れた思想を追求しようとするいたましい人間の姿...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...その作品を芸術的に鑑賞し得ずただその作品から肉感的な煽動を受けるのみであるところの公衆が存在するという事実である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...あらゆる肉感的なものにおいてさえ法の姿をながめる密教の思想が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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