...その隣には、洋食の皿、支那ソバのどんぶり、鮨屋(すしや)の大きな湯呑み、そんなのばかり売っている店があるかとおもうと、――ためしに電車道を横切って前へ行ってみると、そこには、安食堂のチャチな椅子(いす)からはじまって、相当立派な喫茶店用の長椅子まである、そんな家庭用でなく商売用の椅子ばかり売っている店があるといった工合に、その辺一帯は、もしも諸君が明日から急に「とんかつ屋」を開こうと思って、そこへ行けば、肉切り包丁、油鍋等の裏の道具から、テーブル、椅子等の表の設備品に至るまで一式がたちどころに揃えられる、そんな便利この上なしの商店街である...
高見順 「如何なる星の下に」
...この肉切り包丁はカルナヴァル祭最終日に血をしたたらせる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さすが手練(てな)れた大きな肉切り包丁を鮮やかに使って見せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肉切り包丁やら手玉に取られた人間が三つも四つも往来へすッ飛んで行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肉切り包丁までかたづいていたんで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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