...俺は俺の優越に對して嚴肅なる愛惜と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...直ちに彼の顏は嚴肅な...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...――智惠子は嚴肅な顏をして...
石川啄木 「鳥影」
...其二言三言の挨拶の内には肅然として女性の神聖を保つた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...君の生活は僕にとつてはあまりに嚴肅であり...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...必らず宮中を肅清すべしと誓ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...黨紀振肅は眞の黨紀振肅に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一瞬間も諸君は國語學を忽(ゆるがせ)にしてはいけない……」私達の靜肅さに氣を得た先生は...
南部修太郎 「猫又先生」
...國民の嚴肅な信託によるものであつて...
日本国 「日本國憲法」
...肅然(しゆくぜん)と靜まり返つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霜夜(しもよ)の靜肅を破つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...觀衆の靜肅なのには感心したのみならず...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...どうしてそんなに眞面目(まじめ)な――どうしてそんなに嚴肅な顏をしてるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」と彼はまつたく變つた調子で云つた――同時に彼の顏もすつかりその優しさと嚴肅さをなくしてきつく皮肉な樣子に變つて來た――「あなたは私がイングラム孃に好い感情を持つてゐるのに氣が附いたでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...嚴肅な葬禮などのことが心に浮んで來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」不思議な愛の不思議な言葉! 嚴肅な愛國者の祖國に對する熱情! 彼は坐り込んだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが十年も二十年も經つてもみだれず嚴肅貞實の顏貌を作つてゐられる...
室生犀星 「はるあはれ」
...嚴肅な、透明な、輝かしい、そして一切が淨化せられた、しかも無限の一方に連續してゐる氣分、これはまたユングフラウなぞの頂上に立つた時の感じなぞとは異つた、一種のやすらかさの伴つた、人界の中にゐながらにして感ぜらるる壯美の極致である...
吉江喬松 「山岳美觀」
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