...入監後に於ける彼等の言動は極めて靜肅にして未だ曾て一囘の注意を與へたる事なし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...この疲勞の靜肅の間にも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人をしておのづから肅然たらしむ...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...なんといふ嚴肅沈痛な姿であらう...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...春三郎は今度は嚴肅な口調で...
高濱虚子 「續俳諧師」
...父が亡くなつてからも同じく嚴肅な兄の膝下に保管されて...
高濱虚子 「俳諧師」
...最(い)と肅(しめ)やかなり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...葬式は無類の好天氣の二十六日に東北學院教會堂で嚴肅に執行されました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...青筋を立てゝ自然主義を攻撃するに先つて先づ肅然として自らを顧み...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...皇帝は又宮中肅清に關し、詔して曰く、宮中の肅清は、屡々勅諭を下して之れを誡めたるに、久しければ輙ち懈弛して秩序を紊るの失態を見ると...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...梵天帝釋の温雅整肅にまします...
内藤湖南 「寧樂」
...近頃(ちかごろ)にいたつて河南省(かなんしよう)や甘肅省(かんしゆくしよう)あたりでは...
濱田青陵 「博物館」
...殆んど開かずの部屋と知られてゐたので、嚴肅でもあつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」「もし話したのだつたら、とても嚴肅な、おとなしい容子でやるんで、私はその意味を取り違へたことでせうね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」と彼はまつたく變つた調子で云つた――同時に彼の顏もすつかりその優しさと嚴肅さをなくしてきつく皮肉な樣子に變つて來た――「あなたは私がイングラム孃に好い感情を持つてゐるのに氣が附いたでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...嚴肅なものであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どういふ嚴肅貞實な夫人であつても...
室生犀星 「はるあはれ」
...前文は曰く「そもそも國政は國民の嚴肅な信託によるものであつて...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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