...自分達は嚴肅な敬虔な心持で先生の大往生を見守つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は幸福説の立脚地に立つて嚴肅説や直覺説を非難し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...春三郎は今度は嚴肅な口調で...
高濱虚子 「續俳諧師」
...肅然として佛壇に向ひ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...自肅再版形式とでも稱すべきか...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...直に勅許を得て宮中肅清に著手し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...滿城肅然たり當時學堂亦逐客の伍伴となるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...黨紀の振肅よりも先づ黨の平和を計らざる可からず黨の平和を計るが爲には勢ひ星除名論を鎭撫せざる可からず何となれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚴肅(げんしゆく)な修道士達の生活と...
「處女作の思ひ出」
...どうしてそんなに眞面目(まじめ)な――どうしてそんなに嚴肅な顏をしてるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」「もし話したのだつたら、とても嚴肅な、おとなしい容子でやるんで、私はその意味を取り違へたことでせうね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」と彼はまつたく變つた調子で云つた――同時に彼の顏もすつかりその優しさと嚴肅さをなくしてきつく皮肉な樣子に變つて來た――「あなたは私がイングラム孃に好い感情を持つてゐるのに氣が附いたでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...肅公綱條が家を繼いだ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...享保三年に肅公綱條が去つて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...嚴肅な、透明な、輝かしい、そして一切が淨化せられた、しかも無限の一方に連續してゐる氣分、これはまたユングフラウなぞの頂上に立つた時の感じなぞとは異つた、一種のやすらかさの伴つた、人界の中にゐながらにして感ぜらるる壯美の極致である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...水兵達の僅かな列はいかにも靜肅であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その欣びを肅と抱いて...
吉川英治 「折々の記」
...曾我肅白のやうな...
吉川英治 「折々の記」
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